延べ2000人以上の企業人や政治家たちを変えてきたパーソナルスタイリストが診断
日本初のパーソナルスタイリストで、多くのエグゼクティブを顧客に持つ政近準子さん。ビジネスシーンで「どう見られたいか」という視点からのコーディネートの大切さを提案する。
政近準子さんファッションレスキュー代表パーソナルスタイリスト
1965年、広島県生まれ。大手アパレルでのデザイナー業務を経てイタリアへ移住。帰国後、2001年に起業。政治家や経営者など、多数の顧客から絶大な信頼を集める。
実践02 中村智衛さん(54歳)
営業部門のマネージャーとして採用やライフプランナーの営業指導・管理を担当する。顧客訪問に同行することも。
中村さん ライフプランナーとして、生命保険営業の第一線に立っていましたが、この4月から所長となり、プレーヤーを束ねる側になりました。
政近さん 生命保険というのは目に見える商品がなく、将来に向けてのプランを販売するわけですから、究極の営業と言われますよね。そんなとき、お客様が決めるポイントになるのは、「ああ、この人が扱う保険なら大丈夫だな」という担当者への信頼です。
中村さん しっかりしていることがお客様に安心感を与えますから、第一印象は大切。スキルの有無以前に身だしなみがものをいいます。
政近さん 金融関係の方は圧倒的に白のシャツが多いですよね。清潔感が重視されますから。ただ管理職になられたので、ブルーをご用意しました。
中村さん 今までブルーのシャツは仕事ではあまり着ていませんでしたね。
政近さん 日本で青は人気の色ですが、若々しいイメージにとらわれすぎ。欧米では本来高貴な色とされています。年齢を重ね、実力を備えた男性が着ると、内面の深みがにじみ出ますね。ソリッドなネイビータイでグラデーションをつけることで、20代にはない存在感が出せると思います。
現状のイメージは? ※チャート内の茶の円の部分
銀行や生命保険など金融関係では清廉なイメージの着こなしが鉄則。お洒落好きな中村さんもクラシックで威厳のあるスタイルを好む。
こう広げる! ※上記の円から伸びたオレンジの範囲
「信頼感を保ちつつ、洗練さで深みを出す」
ブルーのグラデ−ションでまとめることで、よりソフィスティケートされたイメージへシフト。30代にはない、クラス感を醸し出す。
「ファッションレスキュー」サービス内容
カウンセリング/1万5000円(1時間30分〜) ショッピング同行/1万円(1時間)。実費別。平均時間は2.5〜4.5時間(初回) ワードローブチェック/9000円〜(1時間)平均時間は2.5〜4時間 ※政近準子さん指名プランは金額が異なる。詳細はhttp://fashion-rescue.com/
[MEN’S EX 2017年9月号の記事を再構成]
撮影/長尾真志 構成/伊澤一臣 文/酒向充英