延べ2000人以上の企業人や政治家たちを変えてきたパーソナルスタイリストが診断
日本初のパーソナルスタイリストで、多くのエグゼクティブを顧客に持つ政近準子さん。ビジネスシーンで「どう見られたいか」という視点からのコーディネートの大切さを提案する。
政近準子さんファッションレスキュー代表パーソナルスタイリスト
1965年、広島県生まれ。大手アパレルでのデザイナー業務を経てイタリアへ移住。帰国後、2001年に起業。政治家や経営者など、多数の顧客から絶大な信頼を集める。
実践01 甲田大介さん(42歳)
新規ビジネスを開発するリーダーとして、プロジェクトを取り仕切る。プレゼンテーションの機会も多い。
甲田さん 商品開発を行う技術職ですが、最近は店頭での商品デモなどでお客様と接する機会が多くなっています。
政近さん 顔立ちが優しく、控え目な感じを受けます。信頼性は伝わりますが、もっと「攻め」が欲しいですね。
甲田さん 無難すぎるということですか。
政近さん ええ、ストライプでも色のメリハリがないため、柄がお互い引き立たないきらいがありますね。でも、シャツとタイの色みを変えれば印象はずいぶん変わります。
甲田さん シャツもタイも、色のトーンがかなり鮮やかですね。
政近さん ええ、シャツはネイビー×白、タイは濃紺×パープルです。ピッチを広く、等間隔にすることでVゾーンがぐっと引き立ちますよね。
甲田さん それぞれストライプの幅が同じくらいで、うるさくないです。
政近さん そうですね。規則的にすることで信頼感をキープしつつ、会社の顔としての自信をアピールできます。
現状のイメージは? ※チャート内の茶の円の部分
淡色系のストライプの組み合わせから、受ける印象はソフトで穏やか。安心感を与えるものの、明度に欠ける分、記憶に残りにくい。
こう広げる! ※上記の円から伸びたオレンジの範囲
「親しみをベースにリーダーとしての強さを」
シャツ、タイともストライプの配色を変更した。色幅を等間隔、チーフをスーツと同系色にすることで散漫にならないように配慮。
「ファッションレスキュー」サービス内容
カウンセリング/1万5000円(1時間30分〜) ショッピング同行/1万円(1時間)。実費別。平均時間は2.5〜4.5時間(初回) ワードローブチェック/9000円〜(1時間)平均時間は2.5〜4時間 ※政近準子さん指名プランは金額が異なる。詳細はhttp://fashion-rescue.com/
[MEN’S EX 2017年9月号の記事を再構成]
撮影/長尾真志 構成/伊澤一臣 文/酒向充英