熊本の夜はB級グルメで爆発だ!!
筆者が初めて熊本市を訪れたのは1982〜3年の時分。その当時はファッション誌の編集部に勤務していたのだが、この街の男たちはファッションや音楽に敏感で、当時新しいといわれたものが東京と同じ様なスピートで動くということで取材に行くことになった。その辺りについては後々詳しく書くとして、今回はこの街の「食」について記して参りたい。
右も左も分からない筆者が初めて足を踏み入れたのは下通りのアーケードだったと記憶している。西日本随一という長いアーケードで、賑やかなところだが、当時はちょっと裏通りに入ると露店で熊本産のデカーイ長なすや、見たことが無い惣菜や菓子などが売られていた。
真白にコーティングされた円形のお菓子が気になったので、店主に「これは一体何が入っているのですか?」と尋ねた。「からいもが入っととですよ」と。早口でバーッと言われたから「辛い物が入ってるんですか??」と訊き返すと、「辛いもんじゃなくて唐芋!!が入っとっと!!」 なるほど(大笑)、どうやらサツマイモが包まれているらしい。
「いきなり団子」という名称のそれは、以来、筆者の好物のひとつだが、全てが万事という訳ではないが、熊本には豊富な郷土料理があり、見た目もユニークなのが特徴だ。
しかし、そのすべてが食べてみると納得!! それぞれに美味しいのである。そんな訳で熊本はグルメが大きな楽しみになるが、味わってほしいと思うのは庶民の味。値段もそこそこで、気取りのないB級グルメを是非味わって頂きたいと思う。