そんな折り、取材の雑談から、半ば背中を押されたカタチだが、阿蘇への旅を実現するために早速動くことに。連載しているオートバイの専門誌に協力と寄稿のスペースをお願いし、ゴールデンウイーク明けの平日に旅立つ予約を整え終えました。「平成28年熊本大震災」はそんな矢先の4月14日から16日におきたのです。
地震の後、暫くすると予約をしていたホテルから建物が使えないとの理由でキャンセルが入り、一度熊本行きを諦めなければならない状況となったものの、熊本の友人・知人からケニー・ロードとミルク・ロード、やまなみハイウエイは安全に通れるからこんなときこそ熊本へ来て欲しいとの連絡を受けたのです。
市内のホテルが予約をとり始めた6月の初旬に改めて訪熊を決めました。筆者からすれば、聖地である阿蘇の現状をライダーに伝えることで、少しでも熊本の復興に一役買うことができればという極めてシンプルな思いもありました。
正直なところ筆者の周りでは「今はやめたほうがいい」という声もありましたが、寄稿したツーリング記は仕事仲間であるファッションライターの2人から「次は是非一緒に奔りたい!!」という嬉しい連絡を受ける結果となったのです。
そして2016年の11月には阿蘇ツーリングの第2弾を2人の同業者と共に決行!!その模様はこのMEN’S EX ONLINEでも配信しました(下の記事を参照)。そんな訳で今回の旅は筆者=青柳の熊本ツーリング第3弾になるのです。
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但し今回は現地での伴侶はクルマ!! 前回同様、宿と航空券がセットになるエアライン発のパック旅行で旅程を立て、伴侶となる車輌は、旅の趣旨にご賛同いただいた「Kumamoto BMW」の協力と好意により、特別に現地でお借りすることができた。
およそ一年ぶりに降り立った阿蘇くまもと空港は元の姿を取り戻していた。震災直後は空港ビルが大きく破損したため、仮設のレストランがエントランス付近に作られた。空港から市内まではバスで移動するのが便利でリーズナブル。