世界のクラフツマンシップへの敬意とそれを学ぶ情熱、深い探究心によって、いまやJAPANは世界トップクラスの職人がひしめく国になった。そして今、面白いのは、技を究めた職人たちの新たな挑戦だ。昨今、新世代の職人たちが呼応するように新プロジェクトを続々と始動。自己世界の探求に留まらず、”外”に向かって新分野を開拓しようとする彼らに、さらなる可能性を感じずにいられない!
「究極のクオリティ」への挑戦
「世界に認められるニッポン靴を目指しました」
代表 福田洋平さん
YOHEI FUKUDA【ヨウヘイ フクダ】/東京
19歳で渡英して靴作りを学び、英国超一流靴ブランドの職人としてキャリアを積んだ福田氏が2008年に独立。北青山にアトリエを構え、現在は海外でのトランクショーもこなす。
底付け以外はビスポークと同様の最高級レディメイド
香港の「アーモリー」をはじめ、世界のショップや服好きから支持されるヨウヘイ フクダが、9月より既製靴を始動した。「底付け以外はすべてビスポークと同様、私のアトリエで手作業により制作しています。国内だけでなく世界にニッポン靴の出来を知ってほしいと考えたことが、既製を始めた理由。英国には世界的に知られる既製靴メーカーがいくつもありますよね。ニッポンも将来そうありたい、そんな気概を込めています」
[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 文/池田保行(04)
※表示価格は税抜き