価格でも、速さでもない
エグゼクティブがラグジュアリーカーを選ぶ20の理由
高価であること。速いこと。豪華であること。もちろん、それもラグジュアリーカーを形づくる要素だ。
けれど、一台を選ぶ理由はそれだけではない。受け継がれてきた歴史、遠くまで走りたくなる心地よさ、自分だけのために仕立てる愉しみ、名車に宿る希少性や来歴。そして、そのクルマだからこそ出会える特別な体験や文化まで。何を買うかではなく、何を理由に選ぶのか。
エグゼクティブのための、いまのラグジュアリーカー選びを20の視点から考える。
【V】RESTOMOD & COLLECTING 過去の価値を、いまどう選ぶか
(20)クルマ文化を旅する
ラグジュアリーカーの愉しみは、所有することや走らせることだけではない。
世界には、名車が集まり、人が集い、食や装い、ホテルで過ごす時間まで含めて、クルマをひとつの文化として楽しめる場所がある。ペブルビーチ、グッドウッド、ヴィラ・デステ。そこではクルマを見ること自体が目的ではなく、その土地ならではの空気に触れ、同じ価値観を持つ人々と時間を共有することまでが体験になる。
クルマをきっかけに旅へ出て、文化そのものを味わう。それもまた、ラグジュアリーカーが人生にもたらしてくれる豊かさのひとつだ。
世名車を追えば、その土地の文化まで見えてくる
北米のモントレー・カー・ウィークは、クルマ文化を丸ごと味わえる世界屈指のイベントだ。ツアーデレガンスでは、ペブルビーチ・コンクールデレガンスに参加する名車が公道を走る姿を間近で楽しめる。
翌日はザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリングへ。会場ではクルマだけでなく、食や人との交流まで含めた一日が待っている。ラグナセカでレースを観戦するのも、各ブランドのVIPハウスやオークションを巡るのもいい。
そしてペブルビーチでは、夜明けとともにフェアウェイへ入ってくる名車を眺めるところから一日が始まる。クルマを見るためだけではなく、その場所の空気や人、時間まで楽しむ。そんな旅こそ、クルマ文化の最も贅沢な味わい方なのだ。
[MEN’S EX Autumn 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)





