価格でも、速さでもない
エグゼクティブがラグジュアリーカーを選ぶ20の理由
高価であること。速いこと。豪華であること。もちろん、それもラグジュアリーカーを形づくる要素だ。
けれど、一台を選ぶ理由はそれだけではない。受け継がれてきた歴史、遠くまで走りたくなる心地よさ、自分だけのために仕立てる愉しみ、名車に宿る希少性や来歴。そして、そのクルマだからこそ出会える特別な体験や文化まで。何を買うかではなく、何を理由に選ぶのか。
エグゼクティブのための、いまのラグジュアリーカー選びを20の視点から考える。
【V】RESTOMOD & COLLECTING 過去の価値を、いまどう選ぶか
(18)価値の理由を見極める
クラシックカーの価値は、車名や年式だけで決まるものではない。同じモデルであっても、仕様や状態、どんな歴史を歩んできたかによって、その評価は大きく変わってくる。価格の奥にある理由を知り、一台一台の背景まで読み解くこと。名車を所有するなら、その価値を見極める目まで持つことが、ひとつの愉しみになる。
価格ではなく、その一台の背景を見る
クルマには、一台ごとに固有の歴史とドラマがある。レースで残した戦績や著名なオーナーの来歴、製造台数や仕様の希少性などが重なり価値が生まれる。
オークションは、そうした背景を詳細に追跡し、市場が認める価値を可視化する場でもある。その象徴が、およそ63億円で落札されたファースト・デリバリーのフェラーリ・ルーチェ(シャーシナンバー0)だ。
その金額は通常モデルのおよそ62倍。2026年のモントレー・カー・ウィークでも、ごく限られた特別なモデルへ評価が集中した。
だからこそ必要なのは、価格だけに惑わされず、本物の価値を見抜く目。名車の履歴や背景を紐解き、見極めること。それこそがクラシック・ラグジュアリーカー市場を楽しむ醍醐味なのだ。
[MEN’S EX Autumn 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)





