イタリアのフィレンツェで開催される
メンズの国際的ファッション展示会「Pitti Immagine Uomo」が
この夏、100回を迎えます！

毎年、1月と6月にイタリアのフィレンツェにて開催される、メンズの国際的ファッション展示会「ピッティ・イマージネ・ウォモ」。欧州・アメリカ・アジア各国から多くのブランドが出展し、バイヤーやジャーナリストたちも世界中から一堂に会し、来季のトレンドを読む重要な場だ。

この夏は記念すべき100回目ながら、日本から海を超えての参加は難しい。そこで気分だけでもイタリアの夏に思いを馳せて、MEN’S EX Summer号にて、2021年夏、ピッティに着ていきたい盛夏のイチオシスタイルをウェルドレッサーの皆さんにご披露いただいた。旬のアイテムを使った、気になる着こなしのヒントは必見！　「Pitti 100」の初日である明日から、皆さんのピッティスタイルを日替わりで紹介していくのでどうぞお楽しみに！　その前のプロローグとして、ピッティ・ウォモの歴史を簡単に振り返るとともに、「Pitti 100」へ向けての皆さんのメッセージもご紹介。

Pitti Immagine Uomo

【1940’s】
フィレンツェの服飾産業は生地の買い付けなどから発展

当時のフィレンツェは服飾産業が未発達だった中、服地の買い付けが海外品を扱うデパートの前身となる。その1人が実業家ジョバンニ・バティスタ・ジョルジーニ氏。

【1951】
フィレンツェで初のランウェイショーが開催

前出のジョルジーニ氏が自身の邸宅にアメリカからのバイヤーやジャーナリストを招待、フィレンツェで初めてイタリアンハイブランドのランウェイショーを開催。大成功を収めた。

【1972】
イタリアから海外に発信する「Pitti Uomo」がスタート！

「メンズの服と小物」に焦点を当てた「Pitti Uomo」として、記念すべき1回目を開催。イタリアンブランドを海外市場に発信する重要な場として認知されるきっかけとなる。

【1980】
会場を多くのブランドが集まれる「フォルテッツア・ダ・バッソ」に

それまでのピッティ宮殿から、より多くの出展者が一堂に会せるよう、敷地内に20近くの建物を擁する「バッソ要塞」に会場を移動。以後ここがピッティメイン会場に定着。

【2000】
バッソ要塞のエントランス門がスナップ撮影の定番スポットに

今や2万人近いバイヤーが来場するピッティは、この頃から来場者も増加。エントランスの門は、お洒落な来場者を撮りたいカメラマンが集うスナップの注目スポットとなる。

【2011】
「ピッティ・ウォモ」がデジタル上でも見られるようになるに

ピッティ・ウォモの他にも生地展やフレグランス展など多様な見本市を催す「Pitti Immagine」の公式サイトが誕生。各展示会の情報に、世界中からアクセス可能に。

MESSAGE FROM ITALY

Dear Men’s Ex and all the Japanese fashion community!

We are excited about this 100th edition that will be held in Florence physically – from 30 June to 2 July – after such a difficult year. We are very positive and full of energy and we are expecting to see you all soon! Let’s keep strong all together,focused on a positive future.
We miss all our Japanese friends, with their unique style, sending much love from Firenze and from the whole Pitti Uomo team. We thank you, as always, for all your precious support!

Best

Raffaello Napoleone

ピッティ・イマージネ　CEO
ラファエロ・ナポレオーネさん

Message for Pitti 100 ─from JAPAN─
日本から見守る、バイヤーたちからのメッセージ

「Pitti 100」は、この夏フィレンツェで開催されることとなったが、日本チームは日本から見守る形に。暫く遠ざかっているピッティに向け、各々が語るピッティ愛溢れるメッセージをご紹介。

セブンフォールド 代表取締役
加賀健二さん
ピッティは仕事場でありモチベーションであり、ライフワーク。コロナ渦で状況は変化しますが、自らがお洒落を楽しみ、それを見てもらうことが応援。この先も100年目指して頑張ります！

バーニーズ　ニューヨーク PRリーダー
新井慶太さん
留学していたフィレンツェは故郷であり、イタリアへ対する想いは人一倍強いです。政治がファッションに悪影響を及ぼさないことを強く願います。In Bocca alLupo（幸運を祈る）！

ストラスブルゴ 営業本部
奥州谷知宏さん
初めてのPittiは25歳の時。そこで出会ったイタリアの文化や人柄、食事などに衝撃を受け、魅了されました。再び大好きなPittiで新たな感動をもらえることを心から楽しみにしています。

オフィスカモシタ 代表取締役
鴨志田康人さん
ピッティ協会の主催者の皆さん、賑やかな会場の雰囲気が、今や懐かしいです。私たちにとって、Pittiは世界中の仲間が集う唯一の場。1日でも早い再開を心待ちにしています。

ビームスF ディレクター
西口修平さん
早い終息を願わない日はありません。世界中の友人たちと笑顔で会える日まで、共に乗り越えましょう。来年には、イタリアでまた皆さんに会えることを願っています！

フィロロッソ
鍜治弘之さん
暗い話題が多いご時世、洋服は人々に笑顔を届けられるアイテムだと思います。そんな作り手の方々を支える意味でも、安心して開催できる世の中が早く戻ってくれることを願います。

エディットアンドコー 代表
柴谷 修さん
あれだけのメンズブランドが一堂に会し、業界の方々が集まれる環境がいかに貴重だったか。難局の助走期間を経てアップグレードした皆さんのファッションや新たな提案を楽しみに。

日本橋三越本店 パーソナルオーダー サロン バイヤー
山浦勇樹さん
毎回行く度に新しい発見のあるPitti。新たなアイデアの源泉であり、かけがえのない人々との出会いの場。またみんなで洋服についての高い熱量が交わせる日が来ることを願います。

レガーレ マーケティングディレクター
阿部 浩さん
メンズ展示会の始まりはいつもPitti Uomoであることには変わりない。紙からSNSに変わる様に、様々なブランドや情報が交差するのが良くも悪くもこの展示会なのかなと思っています。

スピラーレ 代表取締役
神藤光太郎さん
20年以上通い慣れた季節を感じさせるイベントに暫く行けず残念。ここで得られる情報は限りなく、仲間たちもたくさんいます。早く日常が戻り、仲間たちに会いに行きたいですね。

ストラスブルゴ銀座店 メンズストア店長
金村浩史さん
初めてのPittiで人々がベージュやカーキを華麗に着こなす姿を見て感銘を受け、ドレスファッションの奥深さを知りました。Pittiが今後もファッション業界人憧れの場としてあり続けてほしい。

ファッションクリエイター
高田朋佳さん
Pittiなくして今の僕なし、思い入れと感謝の気持ちでいっぱいです。昨年取り組んだイタリア支援企画「Siamo Vicini」のように、今後も支援を含め互いに業界を盛り上げていきたい。

ナノ・ユニバース メンズドレス バイヤー
福島雄介さん
世界中が元の日常を取り戻そうと奮闘する今、離れていてもお互いできることは何かを日々考えながら仕事をしたいと思わせてくれた場所がPittiでした。新たな刺激を貰える日を楽しみに。

ビームス プレス
小林順平さん
この逆境を乗り越えたPittiは、また今までとは違った魅力を放つイベントとなると思います。今、自分たちにできることを日々行い、ともに笑いあえる日を楽しみに待っています。

SDI 部長
大橋崇弘さん
フィジカル展示会の意味を問い直される世の中ですが、服飾業界にとってPittiの重要度は変わりません。また世界中の友と互いの健康を喜びあい、新たな価値を発信していけたら。

MEN’S EX 編集長
平澤香苗
10年近いPitti取材を通じ、ファッションという共通言語の下、世界各国の方と繋がって、それらを誌面作りにも生かしてきました。そんなアナログで温かな絆を今後も大切にしていきたい。

［Pitti Uomo 100］開催！

記念すべき100回目のピッティは6月30日（水）～7月2日（金）開催！

昨年6月、今年1月とオンライン開催が続いたピッティだったが、今年の夏は記念すべき100回目ということで「#SAFE WITH PITTI」を合言葉に、フィジカルフェアが開催決定！ 同時に、オンライン上でのプレゼンテーションも。詳しくはこちらを参照。