装いを楽しむ人に効く「この一着、この装い」

世情は変わっても、やっぱりスーツ＆ジャケットが好きだ。本記事は、そんな洒落心あふれる紳士たちのためにお届けしよう。編集部が吟味厳選した最高の新作と装いで心浮き立つような楽しさを今こそ思い出してほしい。

スーツを着るべき日、風格の光沢に加わる
シャドウチェックの洒落心を楽しむ

貴重な対面の時間に向け、心を込めてドレスアップする。そんな局面で今こそ見直したいのが、端的に品格を表現できる光沢素材だ。中でも本誌の推しはシャドウチェック柄。理由は、素材と柄が織りなす‶時間差の好印象”にある。

「対面できない時代の今こそ、ジャケットの安心感が成功のカギとなる!?」の頁でも触れたとおり、人と直接会う機会が減っている今こそ、いざ対面というシーンでしっかりドレスアップする意思をもつことが、これまで以上に意義を増している。では、そこでどんなスーツを着るべきか。本誌としては、“上質な光沢”に改めて着目したい。光を受けて表情豊かに変化するリッチな雰囲気が、スーツ本来の風格とエレガンスをひときわ高めてくれるからだ。

そして、ここにスーツを“楽しむ”ための洒落心を加えるなら、シャドウチェックこそ最適。まず美光沢で「風格ある佇まいだな」と相手の目を惹きつけ、そのうえで「よく見るとチェック柄だ、洒落てるな」という具合に“時間差の好印象”を与えることで、より魅力的な人物像を演出することができるからだ。逆にこれが一見してわかる柄だったら、光沢と柄の主張が一度に飛び込んできて 「派手なスーツだな」と捉えられてしまうだろう。

画面越しでは伝わらない、質感と柄の機微。これぞ今、まず見直すべきスーツの醍醐味だ。

※表示価格は税抜き
［MEN’S EX 2020年10月号の記事を再構成］（スタッフクレジットは本誌に記載）