『MEN’S EX特別編集 最高の靴選び』では、人気ブランドの「最高の3足」をピックアップ。履く時にテンションがあがる2026年“今”の最高の靴選びを真剣に考えてみたい。
ス・ミズーラで培った
ステファノ ベーメルの美技
イタリア靴の頂点に君臨するステファノ ベーメル。その圧倒的な美と極上の履き心地は、細部に宿る妥協なき職人技の結晶に他ならない。革靴の真価が宿る核心を紐解く。
最後の一針に命を託す至高のビスポーク工房
サン・ニッコロ地区の静けさの中に佇む、旧礼拝堂を改修した工房。扉を開ければ、革の芳醇な香りとともに、静謐な祈りのごときハンマーの音が響き渡る。ここは革の聖地フィレンツェの誇り高き至宝、ステファノ ベーメルの美学が深く息づく聖域だ。
1983年の工房開設以来、英国靴の堅牢な美学とイタリアの手技を融合し、「完璧な靴」を追い求めた創業者のステファノ。その圧倒的な手仕事はオスカー俳優をも魅了し、世界中の紳士たちへ至高の一足を届けた。彼が48歳の若さで世を去った後、その熱き魂を受け継ぎ、工房をこの地へ移して次世代への継承と発展を推進したのがトマソ・メラーニであった。
木型を削り、革を打ち、一針に命を託す職人たちの手元を間近で仰ぎ見ることができるこの空間は、単なる店舗ではない。フィレンツェの伝統靴文化を現代へつなぐ、誇り高き歴史の現場なのだ。
2026年、トマソもまた偉大な足跡を残して旅立った。しかし、二人のカリスマが遺した情熱の遺伝子は、今も職人たちの手仕事の中に脈々と流れ続けている。聖なる空間で織りなされる最後の一針までの妥協なき美学。その一足に足を入れるとき、私たちは時代を超えて受け継がれる靴作りの奇跡と、フィレンツェの真のエレガンスをその肌で知るのだ。
前CEOトマソ・メラーニ氏が遺した傑作
トマソ・メラーニの美学を結晶させた遺作、シングルモンク。流麗なストラップと完璧なフォルムが、受け継がれた情熱とフィレンツェの真のエレガンスを物語る。35万2000円
美しき木型制作
“ソコ”の細部に神は宿る
“吊り込み”が最高のフィットを生む
「職人の技を核に戦略をもって前へ進む」
CEO
ステファノ・カザレッジョ氏
現場の物流業務からキャリアを起こし、サプライチェーンの知見を徹底的に磨く。名門ロロ・ピアーナで培った確かな経営手腕と、職人技への深い敬意を融合させ、持続可能な組織成長と共にブランドを新時代へと導く。
新CEO・ステファノ・カザレッジョ氏にきく
新時代のステファノ ベーメルとは?
規模の拡大を優先したラグジュアリーのあり方が見直されつつある今、本物志向の洒落者たちが真に求めるのは、量産品とは一線を画す絶対的な品質と、嘘偽りのない真正なる職人技術ではないだろうか。2026年、新たな舵取りを担う新CEO、ステファノ・カザレッジョのアプローチは極めて明確である。
ロロ・ピアーナ等で磨いた高度なサプライチェーンの知見と、大規模に規格化された工業化ラグジュアリーを排する強い意志を結実させ、ブランドの確固たる再成長を狙う。彼が示す新時代のビジョンとは、フィレンツェの旧礼拝堂を改装した歴史的工房で脈々と受け継がれる“完璧な手仕事”の核を一切損なうことなく、オペレーションの持続可能性と組織構造を徹底的に強化することだ。
伝統的なハンドメイドの技法を守り抜くと同時に、日本や韓国をはじめとする、アジア市場での協業を一段と強化。過度な規模拡大を追うのではなく、コントロールされた有機的な成長によって、独自の価値を世界で不動のものとする。
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トモエ商事
TEL:03-3874-3147
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