Credit: Photo by Stefano Schirato
上質なカシミヤと洗練された色使い、気負いのないエレガンスで、現代のラグジュアリースタイルを牽引してきた「ブルネロ クチネリ」。その創業者ブルネロ・クチネリは、服づくりのみならず、人間の尊厳や文化、自然との調和を重んじる独自の美学を貫いてきた。その半生と思想に迫るドキュメンタリー『ブルネロ 静かなる先見者』が、2026年11月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。監督を務めるのは、『ニュー・シネマ・パラダイス』などで知られるアカデミー賞®受賞監督ジュゼッペ・トルナトーレ。ファッションの枠を越え、クチネリが問い続けてきた“美しく生きること”の意味を辿る作品だ。
色彩豊かなカシミヤから始まった、ひとつの哲学
Credit: Photo by Stefano Schirato
農村で育ったブルネロ・クチネリは、父の働く姿を通して「人間の尊厳ある働き方」について考えるようになる。1978年に小さなニット工房を創業し、当時はニュートラルカラーが主流だったカシミヤに鮮やかな色彩を取り入れたことで、ブランドは大きく成長していった。
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しかし、彼が目指したのは服の美しさだけではない。働く人、文化、自然までも調和する環境をつくること。その思想を象徴するのが、中世の村ソロメオの再生だ。建物を修復し、劇場や図書館、公園を整えながら、ものづくりと暮らしが共存する場所へと育ててきた。
服の背景にある思想まで、トルナトーレが映し出す
Credit: Photo by Stefano Schirato
トルナトーレ監督は、証言やアーカイブ映像、再現ドラマを重ねながら、クチネリの少年期からブランド創業、ソロメオ再生へと続く歩みを描く。職人の手仕事やカシミヤの質感まで丁寧に捉えた映像からは、ブルネロ クチネリの服に宿る穏やかな上質さが、その哲学と深く結びついていることも見えてくる。
オプラ・ウィンフリー、パトリック・デンプシー、リード・ホフマンらも証言者として登場。日本版予告編のナレーションは、本人とも交流のある渡辺謙が担当する。
ファッションの成功譚にとどまらず、「仕事とは何か」「豊かさとは何か」「美しく生きるとはどういうことか」を静かに問いかける一作。服やものづくりに、自分なりの美学を求める大人にこそ見てほしい。
【作品情報】
『ブルネロ 静かなる先見者』
2026年11月6日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ 撮影:ファビオ・ザマリオン
出演:ブルネロ・クチネリ、サウル・ナンニ、フランチェスコ・カンネヴァーレほか
2025年/イタリア/イタリア語・英語/127分/カラー/シネマスコープ
配給:ロングライド
©BRUNELLO CUCINELLI SPA AND MASI FILM 2025
Credit: Photo by Stefano Schirato





