2階のホワイエ－Book & Culture－は「人、街、歴史をつなぐ」がテーマ。芝パークホテルが誕生し、これまで歩んできた現在までの時間、そしてこれから歩むべき方向を新たに考えていくヒントとなる書籍を手にすることができる。
さらに最近では、伝統文化を紹介する本と日本の工芸作家の作品を展示する「職人ものがたり」展を季節ごとに開催するなど、文化の継承にもフォーカス。日本各地に受け継がれてきた伝統行事や日本の四季折々の文化に、本や作品を通じて触れられるのも醍醐味だ。
ホテル利用の方なら無料で、これらすべての本を自由に閲覧することができる。ラウンジでアフタヌーンティーとともに読書を楽しむもよし、部屋に持ち込んでくつろぎながらページをめくるもよし。2021年には一部客室のリニューアルも完了し、モダンな雰囲気の中に、和を感じさせるデザインを取り入れた空間は居心地の良さを追求したもの。
小説、日本文化から建築、写真、アートまで。多彩なジャンルの本がそろい、自分自身の感性や知識欲を満たしてくれる“知のオアシス”を備えた芝パークホテル。東京の歴史とともに時を歩んできたクラシックホテルの一室で、慌ただしい日常から離れて、読みたい本の世界に一日中没頭するぜいたくなひと時を過ごしてみてはいかがだろうか。
文＝田上雅人（編集部）
