エグゼクティブにとって、時代を問わず必要な“装いの鍵”。その代表とはこういうこと。

純白コートの愉しみを知る

キーレッドのカシミアリバーシブルコート

冬を迎えるにあたり、やはり外せない、とコートスタイルに頭を巡らせていたら、最高の一着に出会ってしまった。

柔らかく上質、気品を醸し出すホワイトカシミアの顔。一方で、より軽快さを加味してくれるナイロンの顔。ただし、ナイロンといえど、ロロ・ピアーナ社製ゆえの風格を備え、しかもカラーもシックなブラウンと、子ども染みた感じは一切なし。つまり、「上品」という範疇の中で、しっかりと振れ幅があるリバーシブルが本作なのである。

当然両面ともに使えるが、今回は白カシミアの顔を活かす合わせ方を深堀りしたい。その美しさを際立たせるべく、中を茶で統一したのだが、チラリと裏までマッチ。あえて武骨なブーツで外してもいいだろう。冬めく紳士の装い、いかがだろうか？

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イタリアクラシコの重鎮「キートン」グループ傘下のアウターブランド「キーレッド」のステンカラーコート。カルロ バルベラのホワイトカシミアと、ロロ・ピアーナ社の防水ナイロンのリバーシブルという贅沢な仕様で、上質さと軽快さを合わせもつ。シルエットもベーシックゆえ時代・シーンを選ばず、末永く寄り添ってくれる一着だ。19万8000円(ストラスブルゴ)