自由な時代にこそ知っておきたい
スーツ&ジャケットの着こなしNEWセオリー 50
【SUIT編】
ライフスタイルが多様化し、自由な装いが許される今の時代にこそ、どんなときも「品格」を基盤とすべし ── Men’s EX本誌がたびたび提言しているこの理念を、最も端的に実践できる服といえばスーツとジャケットだ。しかしカジュアル主流の目下、“ただ着るだけ”ではその用をなさなくなりつつある。時代の流れに沿いながら、明確な意思とともにスーツやジャケットをまとう。これが品格を醸す秘訣なのだ。そのために知っておきたい50の新常識を総まとめしてお伝えしよう。
【NEW THEORY 14】
“長く着る”の大本命はテーラー発の既製服
制服的な必需品や流行品ではなく、自分のスタイルを表明する一着として長く愛用できるスーツが欲しい。一方、コストパフォーマンスも大切。そんな基準で選ぶなら、気鋭ジャパンテーラー発の既製服が狙い目だ。手の届く価格でも、スタイルはビスポーク譲り。ゆえに普遍の輝きを放つのだ。
RAFFANIELLO(ラファニエロ)
日本屈指のファクトリーと協業して展開するサルトリア ラファニエロのプレタポルテ。カッティングはもちろん、同店の特色であるクリーンにリファインしたナポリ仕立ても見事に再現している。左は英国ラモージュ、右はロロ・ピアーナと生地使いも一流だ。左:15万4000円、右:16万5000円(以上サルトリア ラファニエロ)
左:シャツ3万1900円/ギ ローバー、タイ2万3100円/ステファノビジ(以上シップス インフォメーションセンター) チーフ〈スタイリスト私物〉 右:シャツ6万500円/リングヂャケット ナポリ(リングヂャケット マイスター 206 青山) タイ1万9800円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店) チーフ8800円/ステファノ カウ(バインド ピーアール)

Tailor
東 徳行さん
リングヂャケットに7年勤めたのちナポリのサルトリア パスカリエッロにも学び、2017年、大阪に自らのサルトリアをオープン。
FUMIYA HIRANO(フミヤ ヒラノ)
ジャケット・パンツを共生地で製作し、セットアップスーツとして着られる一着に。柔らかくも構築美を宿す肩周り、チェンジポケット、高いウエスト位置から流麗に落ちるフロントカットなど、英国流の品格が随所に感じられる。ジャケット17万2700円、パンツ6万6000円(以上ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)
ニット4万2900円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店) スカーフ1万9800円/ステファノ カウ(バインド ピーアール)

Tailor
平野史也さん
国内のテーラーで修業ののち渡英し、名門ヘンリー・プールで栄誉あるカッターを務める。2015年に独立し、2020年より日本拠点に。
SARTORIA TRAMONTO(サルトリア トラモント)
ナポリのバールでカフェを楽しむ老紳士の姿が浮かんでくるようなスーツだ。袖付けはマニカカミーチャではなく端正なノーマル、それでいて柔らかい。ゴージは低くクラシックな品位を漂わせつつ、襟幅は大きすぎずどこか愛嬌も感じさせる。素材はマーリング&エヴァンスのフラノ。25万4100円(ビームス ハウス 丸の内)
シャツ2万9700円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店) タイ3万5200円/タイ ユア タイ(リングヂャケット マイスター 206 青山) チーフ〈スタイリスト私物〉

Tailor
佐々木聖男さん
雑誌のナポリ特集に感化されてサルトを志し、東氏と同じくサルトリア パスカリエッロで5年間にわたり修業。2021年に横浜で独立。
[MEN’S EX Autumn 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み





