ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。

FLEYE COPENHAGENU（フライ コペンハーゲン）

機能重視の北欧デザインを日本の高い技術により実現

アーネット・エスト、ハナ・アンダーソン、ラス・ハルストームの3人により、2002年にデンマークの首都コペンハーゲンでスタートしたフライ コペンハーゲン。そのデザインのキーパーソンであるアーネット・エストが手掛けるアイウェアは、高い機能性を反映したスタイリッシュなデザインと、長く愛用できる耐久性を兼ね備えた北欧らしい哲学をベースに、女性デザイナーならではの感性を活かしたカラーリングで国内外から高い評価を得ている。現在は世界30カ国以上で展開され、機能性を追求すべく生産拠点を日本に置いているのも特徴である。

そうしたブランドの特徴はラインナップを見渡しても明らか。フレームに軽量、硬質で柔軟性に優れたβチタンやカーボンファイバーといった先進素材を採用し、そこに高密度なアセテートを組み合わせる。なかには天然ウッドを使いナチュラル感を前面に押し出したものも。いずれも装飾性は必要最小限に抑え、繊細なラインを多用しながら、とにかく快適な装着感を考慮した抜群に軽くてしなやかなモデルばかりなのだ。カラーリングもデザインも決して派手ではないが、トレンドを巧みに取り入れてオリジナリティもしっかり確保。日本の技術が支える北欧アイウェアの最高峰がここに。

デザイナー
アーネット・エスト

フライ コペンハーゲンの創業者の1人でデザイナー。創業以来、すべてのコレクションのデザインを統括する。オレンジのヘアカラーがトレードマークで、親日家としても知られる。