ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。

YUICHI TOYAMA.（ユウイチトヤマ.）

クリエィティブな東京発のブランド

ユウイチトヤマ.のデザイナーである外山雄一氏は、かつて大手眼鏡メーカーのインハウスデザイナーとしてメゾンブランドのフレームを手掛けていた人物だ。外山氏は2009年に前身のブランド、アッシュを設立。自身が眼鏡デザイナーとして25周年を迎えた2016年に、現在のブランド名に変更し、新たに始動した。「伝統と革新」をテーマに、日本の職人技と革新的なデザインで、新たなメイド・イン・ジャパンを提案している。

現在は「ユウイチトヤマ.」「ユウイチトヤマ:ファイブ」「ユウイチトヤマ/ディー」の3ラインで展開。「ユウイチトヤマ:ファイブ」は5人の職人との出会いから生まれたプレステージラインだ。100%オリジナルパーツで構成されており、蝶番にはヘキサゴンネジを採用した。「ユウイチトヤマ/ディー」は、ジャパニーズモダンをテーマに、クラシカルな佇まいと、装飾を削ぎ落としたシンプルな意匠が特徴。また、2023年にはジョルジオ アルマーニとコラボしたカプセルコレクションを発表し、大きな話題に。

これまで日本の眼鏡は「品質」が評価されることが多かったが、ユウイチトヤマ.は「デザイン」でも世界に支持されている。今後のシーンの中心となる、東京発のクリエイティブなブランドだ。

「ニュートラル」がコンセプト

デザイナーの外山氏は自身に課した5つのルーティン（見る、考える、描く、作る、壊す）を根幹にデザインする。「ニュートラル」をコンセプトにシンプルで独創的な眼鏡を提案。