まだまだあった、絶滅危惧種の往年定番&知られざる極上名品
東西の隠れ名店で激レア一生定番を狙え！

昨今、問題となっているファッションの平準化。どこを見ても同じようなブランドばかりと嘆く方に推したいのがこの店。往年の名品&隠れた逸品が揃う濃い品揃えが刺激的だ。

西の名店［アントニオ洋服店］

阪急電鉄・西宮北口駅から歩くこと数分。商店街の小道を入ったところにひっそりと佇むアントニオ洋服店は、“お出かけついでになんとなく、ふらりと入ってお買い物〜”などという客はまず足を向けないだろう。「ご近所のお得意様か、遠路を厭わないコアな服好きか、ウチのお客様はそのどちらかですね」と代表の須々木氏は話す。

それにしても、ディープな品揃え。年季の入ったクラシックファンならドーパミンの噴出が止まらないはずだ。「国内外の人脈をフル活用して、常にリサーチを続けています。品揃えは常にアップデートしていて、今後もいろいろと濃いネタが届く予定。とはいえオタク臭い店にするつもりはありません。実は私、VAN出身の方が経営するショップで働いたのが最初のキャリア。なので“明るく・爽やか・健康的”なライフスタイルは常に意識しています。それと、大きいサイズがなくてお困りの方もご相談ください」と須々木氏。特濃にして健全、これぞ理想のメンズウェアショップではなかろうか。

CHRYSALIS

英国貴族文化を色濃く残した、昔ながらのカントリーウェアを手掛けるクリサリス。こちらはラヴァットミルズのツイードを採用したハンティングジャケットで、内側にはライニングをあしらっている。17万4800円

ANGELO FUSCO

元イタリア首相のベルルスコーニ氏も愛用する名門タイブランド、アンジェロ フスコ。軽やかなセッテピエゲだが、裏地を付けているのが独特で、キリッとした端正さも感じさせる。各3万9800円

CHAPAL

フランスの貴族シャパル家によって設立され、今もMADE IN FRANCEを貫くレザーブランド。モータースポーツとの関わりも深く、世界のヴィンテージカー愛好家に人気。56万3000円

DAVID EVANS

名だたるタイブランドにプリントシルク生地を供給するデヴィッド エヴァンス。現在は途絶えつつあるスクリーンプリント技術を今も残している。4万4600円

ANTONIO PIO MELE

ミラノを拠点とするビスポーク靴&鞄工房、アントニオ ピオ メーレのリザードローファー。「ミラノマッケイ」とよばれる、アッパーを袋状に縫製した特殊な製法で仕立てられている。17万4900円

SARTORIA FRANCESCO GUIDA

リヴェラーノの熟練職人として長年腕を振るい、現在は自らのサルトリアを構えるフランチェスコ グイダ。本来オーダー専業だが、アントニオ洋服店ではプレタポルテも展開している。フロントダーツを省いた身頃、カッタウェイぎみに仕立てた裾など、フィレンツェ仕立ての特徴を随所に宿している。38万4200円

Data
住所：兵庫県西宮市甲風園1-4-3
TEL：0798-65-3155
営業時間：12時〜20時
定休日：火曜
http://antonio653155.sakura.ne.jp
Instagram：@antonio_youfukuten

［MEN’S EX Autumn 2022の記事を再構成］
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