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鶴原　まず、カーボンフェースの打感はどうですか？

奥嶋　少し硬めというか、しっかりした手応えがあります。カーボン製のフェースと聞いて、もっと「ボコッ」としたフィーリングなのかと思いきや、意外にも金属的でソリッド。飛ばせている感覚が得られるし、多くの人が満足できそうな打感です。

鶴原　弾道計測の数値を見ると、奥嶋プロがヘッドスピード50m/sで打ったときには高弾道かつ低スピンの飛ばせる球を打てています。けれど、ヘッドスピード43m/sで打ったときにはスピンが少し多めになりました。これは不思議ですね。どうして？

奥嶋　標準装着されているシャフトの影響です。ヘッドスピードを調節して打つと、シャフトの中間から先が思いのほか戻ってきてしまい、インパクトのタイミングを取りづらかったです。基本的には、かなり低スピンのヘッド性能だと思いますよ。

鶴原　僕も試打してみましたが、飛ばせるポテンシャルが高そうなドライバーだと感じました。けれど、僕のようなアマチュアが打つと安定感がイマイチ……。右へのスッポ抜けのミスが目立ちました。

奥嶋　スピンが少なく、なおかつ右にスライドしていくような球が出やすいですよね。正直に言って、やさしく打てるドライバーではないと思います。自分でしっかりと球をつかまえるスキルがあって、なおかつヘッドスピード50m/sぐらいのハードヒッターでないと扱いづらいでしょうね。このヘッド性能がハマる人は、アマチュアゴルファーには少ないかな。

鶴原　プロが使っているからという理由でジャケ買いしてしまうと、痛い目に遭いそうな気がします。ステルスシリーズには、他に「ステルス ドライバー」と「ステルス HD ドライバー」が用意されているので、それらと打ち比べてから購入するモデルを決めるべきかと。

奥嶋　そのとおり！ もっと打ちやすく感じるモデルが、他に見つかると思いますね（笑）

鶴原　次回は、奥嶋プロにスタンダードモデルとして用意されている「ステルス ドライバー」を試打してもらいます。次回もどうぞよろしくお願いします！！！

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文／鶴原弘高