本格眼鏡とは？ なぜ本格眼鏡が必要なのか？ どんなブランドがあるのか？ を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。

MYKITA（マイキータ）

シートメタルから始まった革新的なアイウェア

2003年に創業したマイキータは、“美とテクノロジーの融合”をテーマに、シートメタルの眼鏡でファッションシーンをリードしたドイツブランドだ。

フレームには厚さ0.5mmのステンレスシートを採用。ネジを使用しない渦巻状のヒンジでフロントとテンプルを連結することで、軽くて柔軟性が高く、壊れにくいフレームが誕生する。この革新的な構造に、クラシックやコンテンポラリーなどあらゆるスタイルを落とし込み、新たなデザインを作り出しているのだ。

例えば、「ヘムロック」では、ポリアミドパウダーを3Dプリント・テクノロジーで加工した「マイロン」素材をフロントに採用。レトロになりがちなラウンドシェイプを近未来的に表現し、軽さや耐久性も両立させた。「エイト」はレンズを囲うリムを極限まで細くして、縁なしのように掛けられる「レスリム」シリーズ。超軽量でシンプルを極めたシェイプで、コンテンポラリーな趣に。また、メゾン マルジェラやヘルムート ラングなどのファッションブランドとのコラボも積極的に行っている。

デザインや生産などすべての部署が、ベルリンの「マイキータハウス」に集まっているのも特徴のひとつ。商品が考案されて製造され、店頭に陳列されるまで、すべての工程をマイキータハウスのスタッフが行うため、コンセプトにブレがなく、高い品質管理も可能に。

革新的なシートメタルを武器に、常に時代の先を行くマイキータは、アイウェアシーンの革命児である。

創業者
モーリッツ・クルーガー

ブランド創始者。創業以来、進歩的かつオーセンティックな路線を突き進む。ブランド名の由来は創業当時の工房が幼稚園の跡地で、ドイツ語で幼稚園を「キータ」と呼ぶことにある。