ロンジン
コンクエスト V.H.P.

画期的なGMT機構を持つ超高精度モデルはデザインも秀逸

クォーツ分野でも先駆的な役割を果たしてきたロンジンは、1984年に”Very High Precision（超高精度）”を標榜する「コンクエスト V.H.P.」で当時の精度記録をたたき出した。コンクエストは征服者の意味。そこには時計精度で世界を制覇するという思いも込められている。

2017年、ロンジンは久しぶりにその栄光の名を冠した新シリーズを発表した。新しい「コンクエスト V.H.P.」は、年差5秒という超高精度を実現。加えて、卓越した耐衝撃性、耐磁性を持ち、万が一強烈な磁場や衝撃によって時計が止まっても、再起動時に針位置を自動修正するGPD（ギア・ポジション・ディテクション）システムをも装備している。ちなみにデイト表示は永久カレンダーだ。

2018年のシリーズ新作では、これら充実したスペックに加え、世界を翔けるビジネスパーソン必須のGMTが付与された。しかもこのモデルに搭載されるのはただのGMT機構ではない。写真の12時位置インデックスをよく見てほしい。「1」の上部に小さな穴が穿たれているのが分かるだろう。

お手持ちのスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、この穴（実はセンサー）にスマホのカメラ部分を近づけると・・・なんと（Bluetoothではなく）カメラのフラッシュ光を利用し、ホームタイムとローカルタイムを読み取って瞬時に表示してくれるのだ。イメージとしてはモールス信号にも近いが、各タイムゾーンごとに異なる間隔の点滅で情報を伝達しているという仕組み。

ロンジンらしいすっきりと端正なデザインを崩さず、こうした最先端機能を搭載したのもさすが。これは行動派のビジネスマンに人気を博しそうだ。

ロンジン コンクエスト V.H.P.のディテールをチェック！（写真6枚）

撮影／岸田克法　文／吉田 巌（十万馬力）
※表示価格は税抜き