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スーツな役柄で大ヒットを飛ばした、『おっさんずラブ』。ドラマが終了した今でもなお、人気、影響力が高い。

時に自分の役柄に対するイメージに衣装がそぐわないこともあるが、その場合もそのスーツが板につくような着こなしを心がけているという。

「衣装さんがすごく役のことを考えてこのスーツを選んでくださったんだなとか、これちょっと適当じゃない？とか（笑）、衣装合わせのときに色々わかるものです。でもそれでどうこう言うことはありません。俳優の僕が対処すればいいだけの話ですから」

実力派俳優としての自信もあっての言葉であり、話題のドラマや映画、舞台のオファーがひっきりなしなのも頷ける。ところで今までの仕事で、田中さん自身が最大のチャレンジと感じた作品はどれだったのだろうか？

「うーん、いっぱいありすぎて（笑）。自分にとって大きな節目となった作品もありますが、結局は今までのすべての仕事を経て僕がある。時には”なんでこの役が自分のところにくるんだろう？”と感じることもありますけど、実際はやってみれば何か絶対吸収するものがある。だから基本、全作品に全力投球ですし、その時やっている仕事に一番情熱を持っています。その意味でどれが最大の挑戦かと聞かれたら、”今の作品です”と言っていたい」

今後挑戦してみたい役柄を聞くと「詐欺師」と即答。しかもありがちな”実は良い詐欺師”ではなく、徹底的に”悪い詐欺師”に魅かれるそうだ。

「どれだけ嘘をつかずに自然に演じるか、というのが僕の芝居のスタンス。いろんな役をやりますが、すべてその瞬間瞬間の僕が出るようにしています。そんな嘘をつかない自分が、とことん嘘をつく役を与えられたらどうなるのか？そこに挑みたいんです」

スーツな役柄で大ヒットを飛ばした、『おっさんずラブ』。ドラマが終了した今でもなお、人気、影響力が高い。

田中さんのSUIT
BEAMS F ／ ビームスF

これぞ、現代的クラシック

伊ファビオ社のウール生地を使った3ピーススーツは、国内有力工場との協業による美しいシルエットと高いフィット感が魅力。ネイビーベースのグレンプレイドというクラシカルな柄ゆきだが、副資材を極力省くことで、現代的な柔らかい佇まいとしている。12万5000円（ビームス 六本木ヒルズ）

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