1月号”傑作ロングセラー“でご紹介した中川木工芸さん。誌面で登場したのは湯桶と腰掛台ですが、実はテーブル周りのアイテムも多数扱っていらっしゃいます。
百貨店の催事にもひっぱりだこで、そのたびに実演用の大量の道具を持参し、悠々と実演する手つきはさすが熟練の職人さん。
先日、横浜での催事に僕もお邪魔し、いろいろと面白いお話を伺ってまいりました。
その際に購入させて頂いたのがこちら！
お櫃などによく使われる、木曽の椹（さわら）を用いたビアマグ。ほのかに漂う木の香りも心地よく、食欲が刺激されます。
温かみのある木肌は、口当たりも非常にやわらかいのですが、それだけではありません。 何でも、表面の微細な凸凹が空気を抱いおり、注いだとき、非常にきめ細かな泡が立つとのこと。
本当かなァ、と思いながら注ぎ口にすると……これが実にクリーミー！
ビアサーバーなしでも、こっくりまろやかなビールに。先ほど申し上げたとおり、マグ自体の口当たりがいいので、ビールの旨みをクリアに感じられます。
（ちなみに色が暗くなっているのは、使用前に水を通す必要があるのと、撮影者が下手だから……）
使用後もしっかり乾燥させる必要があるなど、グラスと比べて手間はかかりますが、この風情とクリーミーさはたまりません。
ついつい晩酌がすすむ、悪魔のような…もとい、魔法のようなビアマグです。
用途はビールのほか、焼酎のお湯割りなどもグッド。冷たい水やお茶などももちろんOKです。日本酒の場合は、醸造樽の素材である杉のほうが相性◎。
中川さんのところでは、杉のぐい呑みなども取り扱っていらっしゃいますので、お問い合わせください。なお、受注生産のため、完成までお時間がかかります。
上質な国産材を使っているため価格はそれなりにしますが、モノとお酒を愛する諸氏なら、お値段分の価値は十二分にございます。
我こそは、という粋なのん兵衛のかたはぜひ。
商品データ
２万1000円（中川木工芸比良工房 TEL 077-592-2400）
