E-PACEは、全長は4410mm、全幅1900mmというサイズだ。群雄割拠するSUV市場において、全長でみれば、メルセデス・ベンツGLAやBMW X1、アウディQ3、ボルボXC40あたりが競合になる。これらの中で全幅はE-PACEがもっとも広い。
その全幅の広さを活かし、抑揚あるデザインを実現している。ジャガーのデザインディレクター、イアン カラムによれば、E-PACEのデザインはスポーツカーのFタイプに由来する特徴を数多く採用しているという。猫を彷彿とさせる愛嬌のあるフロントマスクに気をとられがちだが、リアにむかってキックアップする涙滴形のサイドウインドウや力強く盛り上がったリアフェンダーなど、実はリアビューのほうがカッコいい。これはカタログを見ても写真では伝わりにくいので、ぜひ現車で確かめてほしい。
インテリアもスポーツカーのような適度なタイト感があり、助手席側にはFタイプ由来のグラブハンドルが備わる。そしてインフォテイメントシステムは最新のものだ。スマートフォンのようなスワイプやピンチ操作が可能な10.2インチモニターを備え、さらにリモートアプリを使えば、手元のスマートファンやスマートウォッチでドアの開閉やエアコンを始動することもできる。真夏や真冬に遠隔操作で出発前に少しだけ冷暖房を入れて室内を適温になんていう利用方法が可能だ。
