今年8月、恵比寿ガーデンプレイスタワーの39階にオーストラリア発のモダン・タイ・レストラン「ロングレイン」がオープンした。

1999年にシドニーに誕生した同店が提供する料理は、辛味、甘味、酸味、塩味をしっかり利かせた本格派。2016年、銀座にオープンしたモダンギリシャ料理店「THE APOLLO」のオーナー＆ソムリエが手掛けたこともあって垢抜けた雰囲気の大皿料理が提供される。

感度の高い仲間たちとの集いにもってこいだが、そもそも、なぜオーストラリアのタイ料理、なのだろうか。理由はこうだ。

オーストラリア、特にシドニーは多民族の街である。その中心部にはチャイナ・タウンやコリアン・タウン、そしてタイ・タウンもある。それらを除いても街にはタイ料理店がコンビニのごとく立ち並ぶ。そんなシドニーで圧倒的な支持を得ているのがこの「ロングレイン」。その実力は推して知るべしだ。

ちなみに、オーストラリアはワイン王国ゆえ、同店のワインリストも充実している。訪れた際はタイ料理×ワインのマリアージュをぜひとも楽しんでいただきたい。

[MEN’S EX2017年11月号の記事を再構成]
文／須永貴子、神山典子　構成・文／甘利美緒