スズキ ジムニーで沖縄・伊計島の穴場ビーチへ。マリンジェットを満喫してきた

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大人も子どものようにはしゃげる夏のマリンスポーツ。どうせなら沖縄で楽しみたい。そんな大人の我が儘を押し通して今月選んだのはマリンジェット。もちろん浜辺を走る以上、相棒の走破性能も大事だ。日本、いや世界でもトップクラスの性能を持つスズキのジムニーで沖縄伊計島を目指した。

SUZUKI JIMNY スズキ ジムニー
スズキ ジムニー × マリンジェット

SUZUKI JIMNY × Marine Jet

スズキ ジムニー

最強のオフローダーで目指す最高に青くて楽しい海

今月はひょんなことから沖縄でロケが行えることになった。しかも梅雨明けすぐの最高の時期にだ。以前この企画でバギー体験を取り上げたが、沖縄ではその他のアクティビティも楽しめる。色々悩んだ結果、今回は王道のマリンスポーツを選ぶ。もちろんパラセーリングをはじめ選択肢は多いが、幸運にも晴天が期待できたので、青い海を駆け抜けるマリンジェットを選んだ。運転するには免許が必要な遊びだが、一度行ってみたかった場所で楽しめることが最後のひと押しとなった。

その場所とは伊計島だ。沖縄本島は夕景が美しい西側に高級リゾートが集中する。また高速道路を降りてから距離があることもあって東側の伊計島を訪れる人は意外に少ない。が、だからこその穴場でもある。海中道路を通った先にあるこの離島は、真っ青な美しい海が眺められ、またさとうきび畑や古い沖縄の家屋が残るなど、ひと味違った「沖縄旅」が楽しめる。

訪れる伊計ビーチのスタッフからは「ここは天然のビーチで砂がフカフカなのでスタック(砂浜などでタイヤが埋まって身動き取れない状況)するかもしれませんよ」と事前に説明があった。そんなことを言われれば運転に自信のある我々は意地になる。「絶対大丈夫なクルマで行くので問題ないですよ」と選んだ相棒は日本が誇る最強のオフローダー、ジムニーだ。タフな4WD性能と軽量ボディにとって砂浜は得意中の得意である。

ジムニーには軽自動車版のジムニーと小型車版のジムニー・シエラがある。シエラはワイドなフェンダーに1・5?エンジンを組み合わせているが、室内スペースはジムニーとまったく同じ。動力性能を含め、それほど遠出しないのならジムニーでも不足はない。那覇空港近くでクルマを借り高速道路で沖縄北ICまで走ったが、オフロード走行を想定した強靭な車体構造が生み出す、路面を問わない質感の高い乗り心地もジムニーの魅力だ。

【選んだクルマ】
どんな場所にもオーナーを誘う究極のオフローダー「SUZUKI ジムニー」(写真4枚)

1970年から作り続けられ、軽さを活かした悪路走破性、軽自動車という気軽さから常に高い人気を誇ってきたスズキの人気モデル。2018年から発売された新型ではスクエアなルックスを手に入れ、人気はさらに上昇。大ヒットモデルとなっている。乗り味が悪くなりやすいラダーフレーム構造をしっかりと常用域に仕上げているので街乗りも普通に快適。燃費性能も約15km/?と優秀。658ccなのでパワー不足は否めないが、気になる人には1.5?のジムニーシエラも用意されている(192万2400円?)。


SUZUKI JIMNY スズキ ジムニー
サイズ:全長3395×全幅1475×全高1725mm
総排気量:658cc
エンジン:直列3気筒ターボ
トランスミッション:4速AT
車両価格(消費税込み): 145万8000円?(スズキお客様相談室)


マリンジェット
沖縄の青い海を走り抜け爽快感を味わうマリンスポーツ

1時間半ほどのドライブで目的地の伊計ビーチに到着する。砂浜はクルマの乗り入れ禁止だが、他のお客さんのいない時間帯を選び特別に許可をもらうことができた。さっそく2WDから4WDに切り替えて砂浜に出ると、想像以上の走破性に驚かされた。撮影のため「上りの傾斜でクルマを止めてからの再始動」「止まった状態でハンドルを切る」など、砂地での御法度を何度も強いられたのだが、危うい気配すらまったくない。改めてジムニーの凄さ、人気の理由が分かった気がする。

クルマと美しい海の撮影をしながらビーチやマリンジェットの説明を受ける。残念ながら船舶免許が必要となるためマリンジェットの運転はできない。この伊計ビーチでもマリンジェットのレンタルは行っておらず、あくまでタンデムで速さと絶景を楽しむ遊びとして設定されている(ちなみにマリンジェットはヤマハの商標で、一般名称は水上オートバイ)。1人乗りから3人乗りまであり、排気量は700ccから1500ccぐらい。重量は重いものだと250kgぐらいある。今回乗せてもらったモデルは最高速度85km/hほど出るタイプ。

ライフジャケットを着込んでインストラクターの後ろに乗り込む。「素人なのでお手柔らかに」とお願いしてあったのでスタートはノンビリ。晴天の沖縄の海を悠々とクルージングする。照りつける日差しはかなり強烈だが、ときおり浴びる水しぶきと風のお陰で心地よい。そして何より海の美しさに心奪われた。透けるような海は、魚が泳いでる姿も余裕で確認できる。面白いのは海の色。濃い青、薄い青、そして緑と実に表情豊かだ。太陽の位置や空の色、雲の量、海底の状態、水深など様々な要素によって変わるのだという。下に白い砂がある場所は緑に見えたりと、とにかく感動を覚える。

素人丸出しで周りをキョロキョロしていると「少し速度をあげて遠出しますよ」と声がかかる。実際は大して速度をあげていなかったらしいのだが、海面との距離が近いためスピード感がハンパじゃない。乗り物が苦手な人は怖いと思うかもしれない。しかし速度に慣れると恐怖心は薄れ、ただただ楽しい時間になる。インストラクターさんが「マリンジェットは信号も道もなく、行きたいところに自由に行ける。これが一番の楽しさですよ」と言っていたが、確かにそうだ。クルマのような制約のある走りに慣れている我々には、この自由さが非常に魅力的に思える。30分ほど海の上を走ってもらい、選手交代で半日ビーチで過ごした。

午後、日差しが最も強い時間帯にビーチを後にする。クルマの温度計が指していたのは衝撃の45度! 今回は筋肉疲労に悩まされずに済むと思っていたのだが……マリンスポーツのうれしい代償「日焼けの痛み」からは逃れられそうもないようだ。

【行ったところ】

マリンジェットやダイビング、フライボードといったマリンスポーツ各種が楽しめる海水浴場である伊計ビーチ。マリンジェット10分3000円、伊計島一周コースが5500円。

伊計ビーチ

住所:沖縄県うるま市与那城伊計405
TEL:098-977-8464
ホームページ:http://www.ikei-beach.com/

[MEN’S EX 2019年9月号の記事を再構成]
撮影/河野敦樹 文/岡崎五朗 構成/iconic

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