“泊まらない奈良” を覆しそうな宿を発見!【一度は泊まりたい”一芸宿” #13】

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一芸に秀でた、知る人ぞ知る名宿をピックアップする当連載。今月の舞台は奈良。中金堂が301年ぶりに落慶したことでも注目を集める名刹・興福寺の近くにいい宿、発見。

絶景【奈良県・奈良市 | NIPPONIA HOTEL】

酒蔵を再生させた宿で日本酒の魅力にゆるりと浸る
酒蔵を再生させた宿で日本酒の魅力にゆるりと浸る

“泊まらない奈良”に新しいコンセプトホテル

奈良は日帰りで訪れる観光地。そんなイメージを覆しそうな宿が、昨年11月に誕生した。その名は「NIPPONIA HOTEL 奈良ならまち」。江戸時代以降の町家がいまだに建ち並ぶエリア、ならまちにある豊澤酒造の元酒蔵をリノベーションした宿である。

豊澤酒造は明治期に創業し、東大寺や春日大社などに日本酒を納めてきた名蔵。元酒蔵の佇まいはそれを彷彿とさせる立派なものだが、この宿の魅力はそれにとどまらない。例えば水。敷地内には仕込み水に用いられていた井戸が現存し、今も稼働している。つまり、宿で使われる水一切がこの井戸水で賄われているのだ。また、食事も素晴らしい。コースで供されるフレンチ主体の料理はすべて豊澤酒造の日本酒とのマリアージュを前提に練られ、しかも調理過程で酒が巧みに活用されている。

そもそも奈良は日本酒発祥の地と言われているが、この宿を起点に酒蔵巡りを楽しむ、なんていうのも乙なプランではないだろうか。

NIPPONIA HOTEL(写真5点)

NIPPONIA HOTEL
奈良 ならまち

NIPPONIA HOTEL

住所:奈良県奈良市西城戸町4番地
TEL:0120-210-289
(NIPPONIA 総合窓口受付11〜20時)
1人1泊2食付き3万円〜
(税サ別 ※1室2名利用の場合)
ホームページ:https://www.naramachistay.com/



※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年4月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
かつての酒蔵の土間はレストランとして復活。宿泊客だけでなくビジターも利用可能。

かつての酒蔵の土間はレストランとして復活。宿泊客だけでなくビジターも利用可能。

ドリンクメニューには豊澤酒造直送の日本酒が並ぶ。おすすめは市場に出回らない希少な銘柄を含むペアリングメニュー(3000円)

ドリンクメニューには豊澤酒造直送の日本酒が並ぶ。おすすめは市場に出回らない希少な銘柄を含むペアリングメニュー(3000円)

ディナーコースの一例。大和野菜や大和牛など奈良の食材をふんだんに盛り込んだ料理が続く。

ディナーコースの一例。大和野菜や大和牛など奈良の食材をふんだんに盛り込んだ料理が続く。

ディナーコースの一例。大和野菜や大和牛など奈良の食材をふんだんに盛り込んだ料理が続く。

ディナーコースの一例。大和野菜や大和牛など奈良の食材をふんだんに盛り込んだ料理が続く。

客室は全8室。築100年の風合いを活かしつつ、ベッドや水回りには快適さを追求。檜が香る風呂で酒粕風呂も楽しめる。

客室は全8室。築100年の風合いを活かしつつ、ベッドや水回りには快適さを追求。檜が香る風呂で酒粕風呂も楽しめる。

宿の軒先には杉玉が。ここが酒蔵であったことを静かに物語っている。

宿の軒先には杉玉が。ここが酒蔵であったことを静かに物語っている。

2024

VOL.341

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