矢部克已の「ニッポン、いい店(ショップ)いい工場(ファクトリー)#8」新潟 - なとりや

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都心の品格あるショップと見紛う、ウッディな内装による落ち着いた空間。明治の頃に、日本海を眼の前にする港町に誕生した店だ。雪国でも耐える桐下駄の製造販売から始まり、現在では「オールデン」など世界有数のブランドが揃う、知る人ぞ知る靴の名店となった。

なとりや

今月のいいお店(ショップ)
新潟 - なとりや

矢部克已さん

教えてくれる人
ファッションジャーナリスト
矢部克已さん

メンズファッション誌編集部を経て渡伊。本国の服飾文化を吸収して帰国。ピッティ・ウォモを欠かさずに取材。常に「ファッションの現場」が気になるいま、この連載に力を込める。

別注の靴を求めて東京や県外からも訪れる明治からの老舗

直江津に佇む「オールデン」「ジョン ロブ」の正規取扱店

JR直江津駅から徒歩で向かった。すでに廃墟となったメンズショップや、昭和の面影を残す洋食店が建ち並ぶ。少々寂しい通りを抜けると、忽然と立派な店が見えてきた。スリーピースに帽を被った紳士が出迎える。「なとりや」3代目の内藤惣次会長である。

【歴史】

「なとりや」は、明治40年の創業。第二次世界大戦頃まで、桐下駄の製造販売を営んできた。石炭業も盛んだった港町の直江津は、古くから海運業も絶好調。大正〜昭和と、懐が豊かな地元の旦那衆に桐下駄は愛されてきたのである。昭和40年あたりになると、桐下駄から運動靴やゴム長靴の販売へと変化した。

ギャラリーを見る(写真2点)

<b>Good Owner!</b>
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Good Owner!
新潟の仕立て服店でオーダーメイドしたスリーピースに「アナトミカ」の帽子を被る、内藤会長。実に矍鑠たる紳士だ。

なとりや</br>住所:新潟県上越市中央2-5-5</br>
TEL:025-543-4061 11時-20時 無休</br>

なとりや
住所:新潟県上越市中央2-5-5
TEL:025-543-4061 11時-20時 無休

様々なドレスシューズがディスプレイされている。「サンダース」や「パラブーツ」、「ジャコメッティ」など、「なとりや」の御眼鏡にかなう“良靴”が充実している。

様々なドレスシューズがディスプレイされている。「サンダース」や「パラブーツ」、「ジャコメッティ」など、「なとりや」の御眼鏡にかなう“良靴”が充実している。

最も売れているのが「オールデン」だ。グレインレザーの別注モデルのタンカーは、入荷後すぐにほぼ完売。サイズ6を残すのみ。

最も売れているのが「オールデン」だ。グレインレザーの別注モデルのタンカーは、入荷後すぐにほぼ完売。サイズ6を残すのみ。

別注モデルの「トリッカーズ」。良質なコードバンが輝くプレーントウだ。取材時には、サイズ6.5~8.5まで揃っていた。

別注モデルの「トリッカーズ」。良質なコードバンが輝くプレーントウだ。取材時には、サイズ6.5~8.5まで揃っていた。

顧客の記憶に頼らずに、足を採寸し間違いないサイズ提供が「なとりや」のスタイル。アメリカとイギリスサイズのゲージのほか、足型を描く特殊な器具も用意。

顧客の記憶に頼らずに、足を採寸し間違いないサイズ提供が「なとりや」のスタイル。アメリカとイギリスサイズのゲージのほか、足型を描く特殊な器具も用意。

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