コードバン革の高級靴をおろすときは、プレメンテを忘れずに【究極の靴磨き】

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『究極の靴磨き』

日本一の老舗シューケアメーカー「コロンブス」の全面協力、Begin & MEN’S EX特別編集で好評発売中の書籍『究極の靴磨き』から、その中身をピックアップしてご紹介する。今回のトピックは「コードバン靴のおろし方」。その手順を詳しく解説する。

【磨きのポイント】

コードバンの場合

『究極の靴磨き』

【1】馬毛ブラシを掛ける

スムースレザーの靴のところでも触れたように、売り場に並んでいた靴は埃をかぶっている可能性がないとは言い切れない。プレメンテの第一歩はブラッシングから始まる。肩の力を抜いて、スナップをきかせるように。

『究極の靴磨き』

【2】油性ワックスを塗布する

プレメンテのセオリーは乳化性クリームだが、ことコードバンに関してはこのセオリーは当てはまらない。保護と同時に保革の役割も担う、油性ワックスがベストのチョイスである。分量は全体に曇る程度が目安となる。

『究極の靴磨き』

【3】なでるように塗布する

クロスに付けたワックスを、弧を描くようにまんべんなく塗り込んでいこう。スムースレザーのページで解説したように、指先には力を入れず、指の自重だけで。銀面のないコードバンはより繊細な力加減が求められる。

『究極の靴磨き』

【4】水を取る

鏡面磨きの要領で水を絡めて磨いていこう。缶の蓋などを皿代わりに水を垂らす。面倒でも、靴本体への直付けは避けよう。水道水でも構わないが、揮発性のある『ポリッシュウォーター』ならば、水ジミの心配が少ない。

『究極の靴磨き』

【5】クロスで磨く

指に巻き付けたクロスに、水を付けながら弧を描くように磨く。指先には力を入れず、指の自重だけで。水を絡めることで油性ワックスが革の繊維に押し込まれ、かつワックスの膜を均一にしてくれる=光沢が生まれる。

『究極の靴磨き』

【6】全体を磨く

ここで解説したのは、あくまでプレメンテであり鏡面磨きではない。油性ワックスには撥水効果があり、この成分を全体に行き渡らせるケアである。曇りが取れ、光沢が出てきたら適当なところでおしまいにして構わない。

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『究極の靴磨き』

関連記事:日本一の老舗シューケアメーカーが直伝する”究極の靴磨き”とは?【書籍『究極の靴磨き』が発売】

―INDEX―
ChapterⅠ 頻度に応じた靴磨き
おろしたての靴磨き/履き終わりの靴磨き/週に1度の靴磨き/月に1度の靴磨き/半年に1度の靴磨き
ChapterⅡ 短時間でできる靴磨き
1分で光らせる/5分でツヤを出す/30分で鏡面磨きを完成させる
ChapterⅢ 上級者向けの磨きを極める
立体感を出す磨きを極める/アンティーク磨きを極める
ChapterⅣ トラブル対策
キズ編/カビ編/塩吹き編/クレーター編/シミ編
ChapterⅤ 磨きがいのある デザイン別 究極の靴カタログ10選

世界文化社刊 1300円+税

『究極の靴磨き』

2024

VOL.341

Spring

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