パリの老舗ルイ ファグランのカフリンクス、その宝庫が横浜・山手にあった【松山 猛の道楽道 #025】

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ルイ ファグランのカフリンクス

カフリンクスの宝庫

横浜元町の時計店「コモンタイム 横浜元町本店」の田中孝太郎さんから、横浜の山手に膨大なカフリンクスのアーカイブを持っているショールームがあるという話を聞き、さっそく田中さんとそれを見せてもらいに出かけてみた。 それは1899年にパリで創業されたという、LOUIS FAGLIN(ルイ ファグラン)という、カフリンクスの老舗の、創業以来の1万5000点ものサンプルで、様々な時代にデザインされたカフリンクスが、年代ごとのボードに並べられているのだった。

創業の時代はまさにアールヌーボーのころであり、植物をモチーフにした優美なデザインのものがあり、そして一転して科学の時代を象徴するような、直線や円をモチーフにしたアールデコの時代のデザインとなる。 このパリの老舗はフランスを代表するファッションブランドや、英国の老舗ブランドのためにもOEMでカフリンクスを製造してきたといい、様々な時代の流行を反映したデザインの数々は、見ていると懐かしくなるようなものもたくさん見受けられた。

このパリの老舗には後継者がいなかったため、それを引き継いだのはフランスで、クリスチャン・ディオールやシャルル・ジョルダンに長年勤務したパスカル ベルトラン氏という人物だ。彼はパリで知り合った横浜生まれのランさんとともに、そのコレクションの大半をここ横浜に移し、その復刻版を新しく作り出したというわけだ。

ルイ ファグランのカフリンクス ルイ ファグランのカフリンクス

すでにその製品はバーニーズ ニューヨークやユナイテッドアローズなどのセレクトショップや、伊勢丹のメンズ館などで販売されているから、目にしたことがあるかもしれない。そしてまた貴金属を用いた特別注文も可能だということで、貴石や半貴石をセットしたカフリンクスやラペルピンもオーダーできるそうだ。

カフリンクスやラペルピンは、男たちのための数少ないおしゃれアイテムだから、興味のある方は一度、汐汲坂の上のショウルームを訪ねてみるといいだろう。ただショールームはいつも開いているわけではないそうなので、必ずアポイントを取ってからというのをお勧めする。

ルイ ファグランのカフリンクス



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お問い合わせ先:
ピュアリーニュ Tel:045-224-6565
住所:横浜市中区山手町スチュアートプラザ101(横浜ショールーム)
http://www.pureligne.com/

松山 猛 Takeshi Matsuyama

1946年京都生まれ。作家、作詞家、編集者。MEN'S EX本誌創刊以前の1980年代からスイス機械式時計のもの作りに注目し、取材、評論を続ける。



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