傑作時計の肖像【シャネルのJ12 後編】

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傑作時計の肖像
色レザーと合わせてモードな艶気を。

HOW TO STYLE

色レザーと合わせてモードな艶気を。
ブルゾン17万6000円/エンメティ フォー ソブリン(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) ニット2万7500円/グラン サッソ(ビームス ハウス 丸の内)

レザーブルゾンにダイバーズテイストの時計という定番のコーディネートも、手元が「J12」になると印象一変。ラグジュアリーな輝きが装いを彩り、男の色気にあふれたカジュアルスタイルが完成する。黒やネイビーのブルゾンと合わせてもハマるが、本誌のおすすめは色レザー。たとえば鮮やかなグリーンスエードを羽織れば、モードなエッジも効いたスタイリッシュな装いを築くことができる。時計はこちらの記事と同じ。


定番、小径、複雑機構……多彩なバリエもシャネルの魅力

「J12」を語るうえで触れないわけにはいかないのが、ファッションの様々な境界を軽やかに飛び越えるボーダーレスな魅力だ。本来スポーティなはずのダイバーズデザインだが、その顔つきは極めてエレガント。美しい艶を湛えた高耐性セラミックのケース&ブレスレットはドレッシーな華やぎも醸し出し、パーティシーンなどハレの場にもよく馴染む。加えてその優美な表情は、男女の壁すら超越。38mmモデルを女性が身につけても何ら違和感がないし、33mmの小径モデルも男性の手首にマッチする充分な存在感を放つ。今でこそファッションのジェンダーレスは当たり前になっているが、20年以上続く時計でそれを実現しているのは驚くほかない。

いっぽう、「J12」以外のコレクションにも注目作が満載。「ムッシュー ドゥ シャネル」と名付けられたコレクションの新作には、なんと自社製のトゥールビヨンを搭載した複雑機構時計が登場している。確固たる普遍性をもちながら、極めてワイドレンジな多様性も備える。そんなところもシャネルらしさなのだ。

2025

VOL.343

Winter

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