イタリアの食卓を彩る珠玉のプレミアム スパークリング
魅惑のフランチャコルタを訪ねて
イタリアを代表するスパークリングワインであるフランチャコルタ。世界トップクラスの品質を堅持しつつ、未来を見据えたワインづくりに挑む造り手たちをご紹介しよう。
これだけはおさえておきたい
フランチャコルタの基本
1995年に統制保証原産地呼称(DOCG)に認定されたフランチャコルタ。現在、3010haの畑でDOCGに認定されたフランチャコルタのブドウが造られている。使用できるブドウ品種4種のうち、全体の80%をシャルドネが占め、その他、16.7%がピノ・ネーロ、3%がピノ・ビアンコ、0.3%がエルバマットとなっている。ブドウは必ず手摘みでなければならず、秋に収穫されたブドウは圧搾されたのち、翌春まではベースワインとして樽やステンレスタンクにて一次発酵が行われる。
その後、瓶詰めされる際に酵母と砂糖が加えられ、瓶内二次発酵による熟成期間が始まる。酵母に触れる澱熟成(イーストコンタクト)の期間は18ヶ月以上。熟成を終えて、瓶内の澱抜きをする際に減少した液量を同じ品種、ヴィンテージのベースワイン(シロップ)を補充する必要がある。その時の残糖量に応じて、「ブリュット」や「ノン・ドザート」などに分類されるが、最近のトレンドは、残糖量3g前後の辛口なスタイル。
【 フランチャコルタの主な条件 】
・北イタリア・ロンバルディア州プレージャ県で生産されていること
・瓶内二次発酵のスパークリングワインであること
・使用できるブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ネーロ、ピノ・ビアンコ、エルバマットの4種
・澱熟成を18ヶ月以上行うこと