高い=高級ではない! 名⾨スイス製からお馴染み国産時計まで、30万円以下*で買える傑作時計150本超を掲載した絶賛発売中のムック『U(アンダー)30万円で一生使える傑作腕時計150』。その中身をピックアップしてご紹介。
*税抜き・2022年9月現在
【注目のU30万円モデル】
コンテンポラリーコレクション モダンスケルトン RK-AV0120L
ORIENT STAR(オリエントスター)
70年以上機械式時計を作り続ける国産ブランドの新作モダンスケルトン
オリエントスターは、デザイン、パーツ、製造すべての点で「輝ける星」と呼ばれる機械式時計を作りたいという想いを込めて1951年に誕生した。以来、その想いは変わることなく、’71年には実用的かつ高精度な46系キャリバーを発表。’91年に初のスケルトンを、’96年にはいまやアイコンとなるパワーリザーブインジケーターを採用するなど、70年以上をかけてデザインや内部機構を進化させてきた。その最新作となるのが、「コンテンポラリーコレクション モダンスケルトン」に加わった、世界をつなぐ空や海の色をイメージしたMoving Blueがテーマとなる数量限定モデルだ。
本作では“夜明けの海辺”をモチーフとする新しいデザインを採用。太陽が昇った直後の海と空の美しい光景をイメージし、センターのグリーンから外側のネイビーへと変化するグラデーション仕様の文字盤に、太陽の光を思わせるピンクゴールドカラーの針と12時のインデックスを配して、やはりピンクゴールドカラーのベゼルで囲い込んだ。また、古典的なフルスケルトンではないものの、心臓部のテンプの動きが見渡せる9時位置や12時位置のパワーリザーブ表示内など、いたるところにオープンワークを取り入れて、内部システムをチラ見せするモダンなスケルトンデザインに仕上げている。
内部に搭載するのは1971年からオリエントスターを支える46系の後継キャリバーF6F44。50時間超のパワーリザーブを擁し、そのゼンマイの残量を12時位置に示す伝統的スタイルの自社製ムーブメントである。ケース裏のシースルーバックからは、ローターにブランドロゴとストライプ装飾を施した精緻な姿を眺めることも可能に。さらに、よりシンプルでクラシカルなレディスも同時にエントリーしているので、ペアでこのモデルを味わうのもいいだろう。
シースルーバックからは自社製Cal.F6F44の姿が
オリエントスターの伝統「46系」の系譜を継ぐCal.F6F44を搭載。50時間以上のパワーリザーブを備えるこの自社製ムーブが、ケース裏のシースルーバック越しに観賞できる。