ビール・ウィスキー・日本酒に代わるネクストウェーブ
世界に誇るジャパニーズクラフト酒
日本産のクラフト酒が世界的に盛り上がりを見せている。ジンやウォッカなど、その土地ならではの原料を用いた、繊細で丁寧な造りと味わいへのこだわりが、酒ラバーたちを虜に。世界を酔わせる、今注目のジャパニーズクラフト酒を見逃すな。
ボトル1本分を蒸留するのに、5kgもの清酒粕を使用
酒どころ新潟を代表する銘酒「八海山」を醸す八海醸造。清酒を醸す一方で、副産物である新鮮な酒粕のみを原料に、時間をかけて減圧蒸留した本格粕取り焼酎を手掛けているのをご存じだろうか?
八海醸造の吟醸酒以上の高級酒の製造過程で生まれる、粕歩合が高く高品質で新鮮な清酒粕のみを原料としたこだわりの逸品がこちら。何と、720mlを1本分蒸留するために、約5kgもの清酒粕が使用されている。さらに、蒸留した焼酎は3年以上長期熟成させてから製品化しているこだわりも見逃せない。日本酒由来の香り高い味わいを存分に堪能するなら、ストレートで。寒い季節には、お好みの温度で香りとともに味わう、お湯割りも面白い。
宮崎産のボタニカルを8種類も漬け込んだ、クラフトジン
宮崎の地で150年近く焼酎を造り続けてきた黒木本店。「百年の孤独」などを手掛ける日本屈指の焼酎蔵であり、「山ねこ」などを手掛ける別屋の尾鈴山蒸留所にて、ジンの製造を開始。ベースとなるスピリッツの原料の芋は、すべて自社栽培。その芋を手造りの麹を用いて発酵させて、金柑や日向夏、ゆず、榊(さかき)など、地元宮崎を中心とした8種類のボタニカルを漬け込んだクラフトジンだ。
ベースとなる焼酎、山ねこスピリッツの香りが丸みを持っているため、高アルコールながら刺激は少ない。ボタニカルと芋焼酎のフルーティな香りの相乗効果で、質感も柔らかく感じられるので、食中酒としてソーダ割り、冬のアウトドアでなら、お湯割りを味わいたい。