「100年コート」で知られる、サンヨーソーイング 青森ファクトリーの凄さとは?

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名品誕生のストーリーには名ファクトリーあり

名の知れた逸品が生まれる背景には、高い技術力を誇る名ファクトリーがある長い歴史のなかでブランドのモノ作りを支えてきたファクトリーを掘り下げて紹介する。

三陽商会の「サンヨーソーイング 青森ファクトリー」

世界的にも珍しいコートに特化した工場

世界でも類を見ないコート専門のファクトリーが、ここ、日本にあるのをご存じだろうか。国内におけるコートの代名詞といえるサンヨーコートの「100年コート」を手掛けるのが、三陽商会の「サンヨーソーイング 青森ファクトリー」だ。

本工場は、1969年に創業以来、コート専業工場として稼働し続けてきた。故に、細かな部品が多くあり、業界でも敬遠されがちなコート作りで成功を収めてきた。その最大の特徴は、「コート村」と呼ばれるほど、地域に密着した興業がなされてきたこと。聞くと、40年以上も勤める熟練職人も珍しくないというから驚きだ。提携する国内工場から生地を受け取った後、形にするのが本工場の役目。裁断・縫製・アイロンワーク等、300~400工程を担う。熟練の職人たちが同じ工程を担当することで生産効率を上げ、美しい仕上がりを実現するのだ。

世界でも類を見ないコート専門のファクトリー

また、人以外にも長年の経験から生まれた必需品がある。例を挙げるなら、コートのクオリティを左右する設計図。生地を無駄なく使うことはもちろん、生地の収縮率や縫い縮み、縫い合わせ時に発生するズレを防ぐための“0.5mm控え”などを計算した緻密な型紙だ。この他にも挙げればばきりがないほどのこだわりが詰まった名作を約50人のメンバーで作り上げる。「100年コート」という大看板への期待を裏切らない、安定したクオリティと、完成度の高さこそ、同ファクトリーの強みに違いない。

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