壊れてしまう、その前に! 時計が不調になる6つの要因とは?

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高級時計バブル時代と言われる今日この頃。諸兄のご愛用時計もいつか価格が跳ね上がるかも? いざというときに、壊れていて…なんてことのないように、日頃のメンテナンスはマスト。そこで、『 時計Begin 2022夏号 vol.108』から時計のメンテナンス方法をご紹介。しっかりと時計の状態を確認しよう。

  

時計ってなんで壊れてしまうの?

理由はいっぱいあるけど定期的メンテが重要なのだ!



時計のメンテナンス

小さい不調が大きな故障に発展するから要注意‼

ひまグチ君(以下ひまグチ) 男爵からもらったあのマリー・アントワネット(※1)、先日ついに動かなくなりましたー(笑)。

髭ゼンマイ男爵(以下男爵) おーい、アレは貸しているだけだぞーい。早よメンテして戻してもらわんと困るがな。

ひまグチ でも、別段悪いコトなんか一切してないですよ? 5年ばかり動かしっぱなしなだけで。そう言えば海やキャンプにも持っていったカモー!

男爵 お、お宝レベルの懐中時計をアクティブに使いすぎ! 基本的に機械式時計は大事に扱う必要があるだけでなく、定期的なメンテも必要だから!

ひまグチ う〜ん、例えばどういうコトが原因で壊れるんで?

男爵 そうだな、比較的多いのが油切れやゼンマイの切断、パーツの摩耗による不動。それに電子機器が広く普及した昨今では、磁気帯びにより時計精度が落ちてしまうケースも多いぞ。

ひまグチ マジで? そういえばタブレットPCの上に置いておいたら調子ワルくなった気が。でも、不具合に気がついた時点でメンテに出せば、ぜ〜んぶ元通りになるんでしょ?

男爵 甘い! 甘すぎる!! 問題はそう簡単じゃないぞ。精巧に作られた昨今の時計は、油切れでも多少は動き続ける。しかしパーツ同士がダイレクトに擦れ続けることで、部品自体が摩耗してしまうのだ。例えば摩耗で広がってしまった軸穴だと歯車が傾くことになる。そして傾きながら回り続けることで、他の箇所まで歪ませてしまうこともあるからな。不具合を拡大させないためにも、一見正常に見えていても定期的に点検し、早めの段階で患部を処置してあげる必要があるんじゃーい。

ひまグチ うん、ソレも知ってマス。5年ごとくらいでオーバーホールに出すんでしょ? 毎回時計談議のときなどに、同じようなコト言ってますよ。

男爵 じゃあ聞いてくんなやー! でも、昨今はそういった定番メンテに加え技術の進歩により、新たな情報も続続増えてる。例えば下の溶接リペアとか。そういったコトにもアンテナを張っておくのが愛好家というモノだ。でないと最新のメンテが受けられないからな。というコトで、おさらいも兼ねて、いざメンテナ〜ンス!

ひまグチ 良かったー。ならこの間、電動キックボード走行中に落として、タイヤに踏まれたパテックフィリップのキャリバー89(※2)も直せるね?

男爵 オイ、だいぶ事情が変わったぞ。あれは落札額6億円の懐中時計やないかーい。てか、なんで懐中ばっかりなのよ。素直に腕時計にしておけや〜。

※1 マリー・アントワネット王妃から、宮廷時計師として活躍していたブレゲに期間、費用の制約のまったくない、すべてを一任された時計製作が依頼された。完成したのは1827年で依頼からなんと44年後だった!! ※2 パテック フィリップ創業150周年の1989年に発表された複雑懐中時計。

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