エディフィスのドレススタイルの思いが詰まった「レノマ パリス」の別注ジャケットとは?

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エディフィスのドレススタイルの思いが詰まった「レノマ パリス」の別注ジャケットとは?

ドレス服が空前のフレンチブームを迎える今、
再注目の別注ジャケットが誕生!

アメトラ、イタリアンのブームが落ち着いてきた昨今、感度の高い洒落者がこぞって取り入れているのがフレンチシックだ。その動きの中で、いま再評価が高まっているのがレノマ パリス。1960~1970年代にかけ、大変な人気を博し、その影響が日本にも波及したブランドである。セルジュ・ゲンスブールなど、著名人にも愛されたレノマ パリスが、今季、エディフィスとのコラボにより別注ジャケットを制作した。

Brand Profile
レノマ パリス

1963年、モーリス・レノマ氏が、兄のミッシェルとともにパリ16区に最初のブティックをオープン。名門高校のそばにあった、このブティックに新しいスタイルを求める富裕層の子どもたちが飛びつき、そこから人気に火が付いた。1968年の5月革命(学生による労働運動)など、反体制の思想、新たな時代の到来とともに、斬新な彼のスタイルはミュージシャンや映画監督、アーティストなど多くの人に支持された。現在、モーリス・レノマ氏は、パリを拠点にアーティストとして現役で活躍中だ。

本作の仕掛け人たちが語る、レノマ パリスへの想いとその魅力とは?

レノマの別注ジャケットを囲んで対談

今回、制作されたのはシングルとダブルのジャケット。本作の企画を手掛けたのは、レノマ パリスのディレクター 堀切道之氏とエディフィスのプランナー 時田守弘氏である。堀切氏は約15年にわたり、レノマの日本でのディレクションを手掛ける人物。一方の時田氏はエディフィスのプランナーとして、フランスはもちろん欧米のファッションに造詣が深い。そんな2人にレノマへの想いやエピソード、そして本作の仕立ての特徴についてじっくりと伺った。

MEN’S EX(以下、M.E.) 今回は非常に興味深い取り組みですね。まず、エディフィスがレノマ パリスに別注を行なった経緯からお聞かせください。

 

レノマのディレクター・堀切道之氏(以下、堀切) 2014年に東京・南青山で「レノマ カフェギャラリー」という写真展を行いました。これは現在、モーリス・レノマさんの撮影した写真、レノマのビンテージアイテムを展示するイベントで、そのときにレノマのアイテムをエディフィスで展開されたのが両者の出会い。そして、今回、時を経て、改めて時田さんからご提案をいただきました。


エディフィスのプランナー・時田守弘氏(以下、時田) エディフィスはフレンチシックを根幹とするブランドです。私たちが原点回帰を考えるなかで、モーリスさんのスタイルを再度、クローズアップしたいと思い立ったのがオファーのきっかけ。1960~1970年代のレノマは、モーリスさんの写真をフィーチャーするなど、カルチャーを非常に意識していました。そんなブランドのイメージがサブカルチャーに関心が高いエディフィスにマッチするのではないかと。男っぽさを感じさせながら、うまく(力の)抜けた雰囲気もあるブランドという点が、魅力的ですよね。


ジャケットのディテールを解説する時田氏(左)
今回のジャケットのディテールを解説する時田氏(右)。

堀切 その通りですね!


時田 そんなテイストを提案したかったんです。過去にレノマが動物の顔をフィーチャーした写真展を開催した際、テーラードのジャケットをディスプレイしていました。そんなヒネリのある表現、アンバランスさが、男らしい。その表現がメンズにうまく取り入れやすいと思ったんです。今回はモノトーンに注目していて、そこにもレノマの男らしさが表現できたかなと。


堀切 レノマは長い歴史があるブランドで切り口が多彩。アイコンも数えきれないほどあります。なかでも1960年代のパリでは1年ごとにムーブメントが起こっていました。その時代から1970年代にかけてを、特にクローズアップしたいエディフィスさんの提案は私にとっても最良に思えます。


M.E. その時代のレノマの特徴はどんな点でしょうか?


堀切 カジュアルもドレスもある。その二つをミックスしたスタイルもある。これが当時のレノマスタイルです。(当時は)なかなか、そんなブランドはありません。


M.E. 今回は単純な復刻ではありませんね。


堀切 今に通用するスタイルとして、現代のさまざまな要素を織り交ぜて、アレンジはしています。もちろん、アーカイブからも着想を得ています。


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