ワイヤーとレンズだけの未体験ツーポイントメガネを解説する【本格眼鏡大全】

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本格眼鏡とは? なぜ本格眼鏡が必要なのか? どんなブランドがあるのか? を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。

fil(フィル)

filの注目フレーム_F-20
品番 F-20(詳しくは下記にて)

テンプルがない!? ワイヤー式ツーポイント

一見すると、シンプルな縁なしのツーポイント。だが、よく見るとテンプルはなく、細いワイヤーでレンズがクルリと囲まれている。眼鏡をよく知る人ほど、この構造に驚かされるだろう。2019年にスタートしたフィルは、大阪で大正時代から続く「ツルタ眼鏡店」の店主、鶴田晴彦さんが開発したものだ。紙細工作家とオプティシャンという二足のわらじで活動してきた鶴田さん。ステンレスリムのフレームを修理していた経験をベースに、ナイロン糸でレンズを固定する独自の手法を思いついたのだ。

フィルのフレームには耐久性や柔軟性の高いステンレスワイヤーを使用。緻密な手作業でワイヤーを巻き、ネジなどを一切使用せずに作られる。フレームを掛けるときは鼻筋にブリッジを合わせて、2本のワイヤーを後頭部に通し、スルスルと短くしてキュッと固定する。ブリッジはシリコンチューブをつけた一山式になっており、鼻梁の形状に自然に沿い、広くとらえることで、個人の鼻筋にぴったりとフィットする仕掛けだ。肝心の掛け心地は、フレームの重さを感じさせず、常にレンズは安定したポジションで、全くズレることがない。もちろん、ワイヤーで頭や耳が痛くなることもなく、今までの眼鏡にはない新しい掛け心地だ。それだけではない。ネジを使わないワイヤーデザインは、ブリッジやヨロイなどがスマートで洗練されている。

ワイヤーとレンズだけの未体験ツーポイント。その驚きの掛け心地とスタイルを是非一度は試してほしい。

fil(フィル)

 BRAND INFO 
創業年/2019年
創業者/鶴田晴彦
現在地/日本・大阪府
問い合わせ先/ブリッジ
TEL:078-413-1030

filの注目フレーム_鶴田晴彦さん

デザイナー
鶴田晴彦

大阪芸術大学美術学科を卒業後、紙細工作家として活動する。その傍ら、大正時代から続く大阪・堂島の老舗眼鏡店「ツルタ眼鏡店」を営む。2019年11月からフィルをスタートさせる。


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