5月 皐月(さつき)
人との交流を深めて育む味方になる色 【グリーン】
色は、それを身に着けている人の個性を引き立ててくれる印象作りに格好のツールだ。季節感、時代感など様々な角度から、今月、皆さんの味方となり得る勝ち色を見つけ、解説する。
安らぎを無意識に感じさせる自然界に存在する色
生命維持に欠かせない、酸素を作り出す森林の色。「森林浴」という言葉があるように、見ると無意識のうちに安らぎや癒しを感じ、身心の疲労が軽減するとも言われている。また、5月は新緑が美しい時季。みずみずしさも感じさせる。
[STYLE1]親しみやすく穏やかな人間関係の構築に◎
「身に着けやすい落ち着いたグリーンは、春の陽光を連想させるベージュと合わせることで、さらに温かみや親しみやすさを強調します。旬のベージュにより洒脱な雰囲気もUP」
グリーンを装う時の注意点は?
「クリスマス」に要注意
「どんな色とも合う色ですが、初夏に装うなら、赤との組み合わせは避けたいところ。大勢の人にとって“クリスマス”の印象が強く、グリーンが持ついいイメージを消してしまいます。さらにもともと赤とグリーンは補色。コントラストが強い色相関係なので、余計に赤の印象が立ってしまい、季節外れな印象が目につきやすいのです」
グリーンと合う色は何?
紺、グレー、ベージュも◎
「青、紺は空の色。グリーンとは“自然の色仲間”で相性抜群。知性も感じさせ、万人受けする組み合わせです。グリーンを都会的な印象に見せるのはグレー。そして、旬のベージュは優しさや温かみのある色なので、グリーンと組み合わせると一層人当たりの良い印象に。ベージュはブラウンの仲間で“木”の色。グリーンとの馴染みも◎」
グリーンの「色彩感情」とは?
安心感、協調性、穏やかさ
「上記の通り、癒し、安心感をもたらす色です。また観葉植物が和室洋室、エスニックなど、どんな部屋でも合うように、グリーンはどんな色にも合う“協調性”を感じさせる色。身に着けることで自分にも相手にも余裕が生まれ、穏やかな人間関係に繋がります。主張しすぎず控えめになりすぎず。相手を受け入れる懐の深さを表現します」