“中年の星” アテネ五輪アーチェリー銀メダリスト・山本 博さんが見せる熱血教師の顔

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東京五輪ゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める丸山茂樹プロが、オリンピアンたちと語らいながらライフスタイルを深掘りする本企画。今回のゲストは2004年のアテネ五輪で41歳で銀メダルを獲得した“中年の星”、アーチェリー選手の山本 博さん。ゴルフ談議でも盛り上がりました。

【Fun for Win】VOL.07 
東京五輪ゴルフ日本代表ヘッドコーチ 丸山茂樹×山本 博[後編]

>>>[前編]はこちら

丸山茂樹さん、山本 博さん

丸山茂樹さん MARUYAMA Shigeki
1969年生まれ。千葉出身。日本ツアー通算10勝。2000年より米ツアーに参戦し3勝。2002年には伊澤利光プロとのペアでゴルフワールドカップを制覇。東京五輪ではリオ五輪に続きゴルフ日本代表のヘッドコーチを務める。愛称は“マルちゃん”。

山本 博さん YAMAMOTO Hiroshi
1962年生まれ。神奈川出身。1984年ロサンゼルス五輪で、アーチェリー男子個人銅メダル獲得。高校で教員生活を続けながら20年後の2004年、アテネ五輪で同銀メダル獲得し、“中年の星”として話題に。現在も日本体育大学教授の傍ら現役選手として活躍中。近著に2020年9月に発売した『我が道』(スポーツニッポン刊。電子書籍のみの販売)あり。

かわいい教え子を守って導く知られざる“熱血教師”の顔

丸山 先生はコーチと選手の理想的な関係について、どう思われますか?

山本 僕の場合は誰のお世話にもならないで、練習メニューも自分で考えます。これは中学校でアーチェリーを始めたときからの習慣。メダルを獲るといろんな方が訪ねてきますが、それは僕のためなのか、ご自分のためなのかわかりかねるところもあるので。

丸山 ゴルフの世界にもいますよ、いろんな方が(苦笑)。

山本 だから、トレーニング方法やメンタルヘルス、栄養学など学びたいことは、自分から専門家を訪ねます。敬意を表して教えを請うと、ハイレベルな人たちが知識を分けてくださるようになるんです。弘前大学の大学院で医学について学び医学博士号も取得しました。教え子にもよく言うんです。すり寄ってくる人の中に、良い人はまずいないと思いなさいと。

丸山 詐欺に遭う子がいるんですね。

山本 特に上京組は騙されやすいですね。家の鍵をかけたことがないような地方出身の子たちです。

丸山 一体どんな手口で?

山本 先生と知り合いだと言って近寄ってくるようです。何十万、何百万円も騙し取るんです。大学のホームページに載っている教授名を挙げていけば、いつか当たりますから、それで素直な子たちは信じ込んでしまう。

丸山 男女どちらのほうが、騙されやすいのですか?

山本 圧倒的に男の子ですね。儲かるとそそのかされると、友達を誘ったりするので被害が拡大しやすい。

丸山 なぜだろう? 男性のほうが欲が深いのかな。

山本 僕は用心深いので、事件や事故に巻き込まれたことは一度もありません。それは自慢ですね。

丸山 ゴルフの場合、プロゴルファーの名前をかたって道具を横流しする輩もいます。

山本 道具といえば、アーチェリーの若い選手は弓に対して愛着が薄いようで、どんどん新調しますね。僕は使い込んで、体に馴染んだ弓を大切にするほうですが。

丸山 僕の場合もアイアンなら4、5年は使い続けますよ。若い子に重心距離の話をすると、そんなことを気にするなんてと驚かれることもあります。ドライバーはモデルチェンジする度に、試打のためにも新調しますが。

山本 僕も矢は適宜新調します。内部の劣化は確認できませんから、使い込んだ矢は試合中に折れる可能性がある。寿命は長くて半年ですね。

丸山 ゴルフボールは僕も新しいものに、どんどん替えますよ。F1のタイヤ並の頻度です(笑)。

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