初めてのポルシェ911講座 #07:最終回
あなたが買うべき911、ベストバイ世代とは?
各世代の特徴をもとに「ベストバイ世代」を決める前に…
クルマにそれなりの興味はあるけれど、決してカーマニアではない皆さまのためにお送りしてきた「初めてのポルシェ911講座」も、いよいよ最終回であります。
各世代のポルシェ911についていろいろ述べてまいりましたが、各回の結論だけをざっくりサマると、下記のとおりとなるでしょう。
第1回:ポルシェ911は56年間「ブレてない」からこそ世界中でリスペクトされている。
3世代目となるタイプ964は1988年に登場。タイプ964は最初に4WDモデルのカレラ4が登場、959用に開発された4WDシステムを搭載していた。2WDのカレラ2は1989年に発表されている。3.6リッター空冷6気筒エンジンは250ps(カレラ2/4)を発生する。
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第2回:初代から4代目までの空冷エンジン世代は超絶シブいが、世界的に相場が高騰しているため、実際に買うのはややキツい。
1993年にモデルチェンジされた4世代目となるタイプ993。911最後の空冷モデル。1998年までに6万8881台が生産されている。
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第3回:水冷エンジンになった最初の世代=996型は人気薄ゆえ比較的安価。ただし激安中古車は買うべからず。
1997年に登場した、初の水冷エンジンモデルとなるタイプ996。前期型の“涙目”と呼ばれるヘッドライトのデザインは一部マニアから不評。1998年のカレラの国内価格は990万円〜1070万円。
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第4回:最新から数えて2世代前のやつ=997型は一部にちょい不安もあるが、中古車としてはたぶんもっとも好バランス。
6代目となる、2004年にモデルチェンジを果たしたタイプ997。アクティブサスペンション(PASM)が初めて採用されている。前期型までは5ATのティプトロニックがラインナップされていた。エントリーのカレラの発表時価格は1046万〜1109万円。
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第5回:ひとつ前の世代=991型の前期型は、まだ高いけど、予算さえ許すならぜひとも買いたい素晴らしい選択肢。
タイプ997は2008年にマイナーチェンジ(後期型)、直噴エンジンやPDKが採用された。発表時の国内価格はカレラが1162万〜1237万円。
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第6回:最新の992型は、もしもIPO長者とかになったならば買ってください
2011年に発表されたタイプ991。前期型(写真)にはNAエンジンを搭載していたが、2015年以降の後期型は3リッターツインターボが積まれていた。価格はカレラで、前期型が1117万円〜、後期型が1244万円〜となる。
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2018年11月にお披露目された現行モデルとなるタイプ992、まずはカレラS(写真)が発表されている。全モデルにワイドボディを採用、エントリーのカレラは385psの3リッターターボを搭載、価格は1398万円となる。
で、以上の話をもとに「貴殿が買うべきベストバイ世代」を決めたいわけですが、その前に、もっと重要かつ本質的な話があります。