東京五輪のゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める丸山茂樹プロが、オリンピアンたちと語らいながらライフスタイルを深掘りする本企画。第5回のゲストは北京五輪400ｍリレーで銀メダルを獲得した末續慎吾さん。選手活動の傍ら陸上ファンを増やす活動にもフィーチャー。

【Fun for Win】VOL.05
東京五輪ゴルフ日本代表ヘッドコーチ 丸山茂樹×末續慎吾［後編］

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ワクワクしながら新しいことに挑戦したい

末續　今は様々なスポーツに挑戦することが楽しくて、昨年は地元・熊本のスタンドアップパドルサーフィンの大会に出て３位に入賞しました。

丸山　すごい！　ボードに立ってパドルで漕ぐ、いわゆる“サップ”ですね。

末續　そうした地方の大会に出ると最初は珍しがられるんですが、畑違いでは一番になれないとわかると周囲の見方が変わるんです。絶対的な存在じゃないんだなと。

丸山　アスリートだからって万能な訳じゃないものね。

末續　負けるのは悔しいけれど、それもまた楽しくて。年初には府中駅伝にも出て４キロ走りました。短距離走のオリンピアンが駅伝を走るのも面白いかなと。

丸山　完璧ではないところを見せてもいい？

末續　ええ。コケたりもしますよ。ありのままを見せたほうが楽だから。陸上はストイックになりがちで、それにずっと生きづらさを感じてきました。僕はそんなイメージを壊したい。ジャンルを超えて挑戦する姿を見せることで、アスリートの世界や価値観を広げたいと思っています。

丸山　すばらしい志ですね。

末續　僕は現役選手としてチャンピオンシップやマスターズ、来年の東京五輪にだって出たい気持ちは当然ある。熟練者なので反則じゃないかと言う人もいますが、戦えるかどうかの瀬戸際にいる身にとっては、挑戦することにワクワクする。先日も中学生大会でガチンコ勝負をして、ぶっちぎりでゴールしました。

丸山　中学生と!?（笑）。盛り上がったでしょうね。

末續　ワクワクすることが大好きで、服選びも童心に帰って楽しみながら選びます。年齢を重ねた今はジャケットなどに挑戦するのも楽しくて。あとは今、動画配信サービスのネットフリックスにもはまっていますよ。