こんな時代の「先輩のあり方」を考えてみた/綿谷画伯のコンサバお洒落歳時記

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ただ流行を追いかけるだけでなく、1年を通して季節の旬なアイテムや行事の楽しみ方を知っている。そんな男性こそ真に成熟した、紳士といえるだろう。粋な趣味人を目指すため、四季で味わいたいモノ・コトを季題に取りあげた、お洒落の歳時記を画伯が紹介する。

こんな時代の先輩のあり方

今月のお題 先輩のあり方

普通ならこの時期の夜の街は真新しいスーツが初々しいフレッシュマンの歓送会でにぎわうものだが、コロナ騒動による外出自粛要請でネオン街はどこもかしこも寂しいかぎり……。そこへもってきてテレワークとか在宅勤務とか直接相手と顔を合わせることなくサクサクお仕事じゃ、会社の先輩後輩の関係も希薄になるばかりだ。

そういえばバーのマスターが言ってたっけ。

「昔は先輩上司が若手を連れ歩き、そこでいい店や酒の飲み方を学んだものだけど、今それをやったらパワハラ呼ばわりされちゃうんでしょ? クラブ街の常連さんは高齢化するいっぽうで、若い方はコリドー街で騒いでナンパ止まり。いずれ若い方がそれなりの年齢になったとき銀座の中心街に足を向けてくれるといいんだけど」と。

ま、バブルのころは経費も使えて後輩を連れ回すこともできたんだろうけど、昨今の世知辛いご時世だとそれもやむを得ないか。

とはいえ、お洒落なM.E.世代の先輩としては見た目も中身も後輩から慕われる。一杯誘ってもパワハラ呼ばわりされるどころか、後輩の方から「同伴させてください」とおねだりされるような、そんないい顔をしてみたいもの。それにはまず身銭を切ってでも勘定を持つのが最低条件ではあるのだけれど。なーに、こちとらだってフレッシュマンから学び、知ることも大いにある。勉強代だと思えば後輩に一杯ごちそうするなど安いものだ。

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