春夏秋3シーズンOK!「通年モヘア」のスーツが仕事に使える理由

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品格・機能・普遍性、三位一体の「通年(3シーズン)モヘア」を持つ

一時のトレンドに終わらない普遍性を備えつつ、一目で際立つ存在感を醸し出すスーツ。これが “ストロング・ベーシック”の本領となるわけだが、それを生地で表現するなら、筆頭格は間違いなくモヘア混だ。バキッとしたハリコシに、華やかでありながら悪趣味に見えない光沢。一方、ハードな繊維ゆえシワになりにくくケアが簡単であるため、実用性も申し分ない。そのうえドライな肌触りゆえ高温多湿下でも非常に快適だ。

春夏のイメージがあるモヘア混スーツだが、温暖化の進む昨今なら真冬以外は十分着用可。ウインターモヘアとよばれる生地もあるとおり、クラシックの文脈に照らし合わせても決して無粋な選択ではない。ある程度重さがあるものを選べば、3シーズンスーツとして抜群の汎用性を発揮するのだ。今、改めて注目したい素材である。

モヘア混生地は“ストロング・ベーシック”の典型例

【品格】 美光沢がもたらすエレガンス
輝くような光沢がモヘア最大の持ち味。そのドレッシーな佇まいゆえ、フォーマルなシーンまでカバーすることができる。

【機能】 仕立て映えと耐シワ性
反発力のある生地に織り上がるため、胸回りなどに抜群の立体感を生むことができる。さらにシワにも強く、長時間着てもパリッとした佇まいを保持。

【普遍性】 トレンドに左右されないベーシック
モヘア混スーツは非常にクラシックなイメージのある服。それゆえ流行り廃りとは無縁で、時代を超えた王道スーツとして着用できる。

コーディネートはクラシックに徹するのが定石

SOVEREIGN / ソブリン

ソブリン
11万円(ユナイテッドアローズ六本木ヒルズ店)
タイ3万2000円/シャルべ、シャツ5万3000円/フライ、チーフ4800円/フランコ バッシ(以上ストラスブルゴ)

基本の紺無地も、モヘア混ならではの仕立て映えで存在感満点のスーツに。こちらは御幸毛織の「チャンピオンモヘア」を採用。最高級の原毛を使用し、しっかりしたウェイトに織り上げることで、3シーズン着用できるバランスに。モヘア60%+ウール40%。

DORMEUIL / ドーメル

ドーメル
44万8000円~〈オーダー価格〉(ドーメル 青山店)
シャツ3万6000円/アヴィーノ ラボラトリオ ナポレターノ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)タイ1万6000円/フランコ バッシ(ビームス 六本木ヒルズ)チーフ4800円/フランコ バッシ(ストラスブルゴ)

サマーモヘアの大定番として名高い「スーパーブリオ」を採用。生後1年未満のヤギから採れるキッドモヘアとウールのミックスで、ハリコシとともに柔らかさも備えるのが特徴だ。ドレッシーな光沢も特筆すべき魅力。60%モヘア+40%ウール。

2024

VOL.341

Spring

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