名優フレッド・アステアのスーツスタイルを’50年代の映画『絹の靴下』に学ぶ〜綿谷寛画伯の男の嗜みシネモード#7

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成熟した男性を目指すならそれ相応の装い術や嗜みの作法を身につけておきたいものだ。古今の映画に精通する綿谷画伯が印象に残った、映画のワンシーンから切り取りそれらを解説する。

ゴスフォード・パーク

今月のお題 アステアの手ぶらスーツスタイル

絵と文・綿谷 寛

この秋、1着ダブルのグレーフランネルスーツを誂えたのだけれど、ビジネススーツを得意とするテーラーなので仕上がりは当たり前だけどビジネススーツ。これをどうやって手ぶらの似合うスーツスタイルにするかが悩むところ。とりあえず冬にチェスターフィールドコートを羽織るのはやめとこう。あえてバブアーのトレンチなんかどう? 最近は臭くなくなったし、周りに迷惑がかからないでしょ? それのポケットがカバン代わりだな。

ビジネスバッグを持つべきスーツと持たないスーツ

先頃、日比谷ミッドタウンにて行われた第1回「スーツ オブ ザ イヤー 2018」(MEN’S EX・NIKKEI STYLE共催)の授賞式は、初めてということもあってか会場には大勢のメディアが押しかけ、また、スーツをビシッと着こなしたファッション関係者や一般のお客様も多く、今までこの賞がなかったことが不思議なくらいの大へんな盛り上がりを見せた。”やっぱスーツは男を格上げしてくれる最大の武器”だなと再認識させてくれた素敵なイベントであった。

2024

VOL.341

Spring

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