メルセデス・ベンツが電動大型ミニバン「コンセプトEQV」を発表
電動モビリティのサブブランド、EQの新たな仲間は大型ミニバン。最大8名乗車が可能な大容量の室内空間を持ち、100kWhのリチウムイオンバッテリーの搭載により航続距離400kmを可能にするコンセプトEQVがジュネーブモーターショーに登場した。
見ての通りベースはVクラス。特筆すべきは室内空間のどこを見ても、EV化によって妥協を強いられてはいないことだ。フロアは低くフラットで、2列目、3列目シートにも余裕のスペースが確保されている。ラゲッジスペースもまったく犠牲とはされていない。
それを可能にした一番のポイントは最高出力150kWの電気モーター、トランスミッション、冷却システム、パワーエレクトロニクスを組み合わせた小型電動ドライブトレイン(eATS)をフロントに積み、前輪を駆動するレイアウトに改めたこと。FRレイアウトのVクラスにはあるドライブシャフトが無くなったことで、フロアに100kWhのリチウムイオンバッテリーを敷き詰めることが可能となり、室内空間を一切侵食しないで済んだのである。