ジェイエムウエストンは、他とは違う、ちょっと特別な存在です。なにしろ私が本格靴に興味を持つきっかけとなったブランドだからです。
今を遡ること19年。1994年5月に発行されたメンズ・イーエックス創刊2号にてウエストンの特集を担当し、その世界に触れて、「へー、こんな凄い靴があるんだ」と、いたく感動しました。それまで知っていた靴とは、素材や作りをはじめ、何もかもレベルが違いました。なにしろ、専用の靴クリームまであって、その匂いまで違うのです。
その時の感動が、後の『
最高級靴読本』を生み出すことに繋がったのですから、ウエストンはまさに私の靴遍歴の"はじめの一歩"と言えます。
なかでも魅力的だったのは、やはり"ゴルフ"でした。あのぽってりしたカタチと頑丈なラバーソールに惹かれ、それこそ「欲しくて、欲しくて、堪らなくなった」のです。本当に、ゴルフを履いている夢まで見ました。
実際に手に入れたのは、半年ほど後のことで、フランス出張に行った際に、シャンゼリゼの店で買いました。そしてご多分に漏れず、キツキツのフィットを薦められ、日本に帰ってから、痛いのを我慢して、しばらくは履いていたのですが、とうとう耐え切れなくなって、泣く泣く手放したのです(これは、ウエストンをパリで買った人が、必ず経験することですよね)。
その後、ゴルフとローファーを中心に、7~8足のウエストンを買ってきましたが、購入場所はすべて日本です。ウエストンは内外格差が比較的少ないので、日本の直営店で買うほうが、結局はお得だと思います。