若作りの細身スーツは軽薄な印象に!? “タイト中毒”の処方箋

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30代後半以降、体型&立場が変わったら、若作りの細身スーツは軽薄な印象に?!

シャープに見せたいがためについ固執してしまうタイトすぎる装い。その落とし穴をフィッティングのプロが指摘します!

森岡和也さん

この人に聞きました!

サルト銀座店 ディレクター・店長
森岡和也さん
銀座店トップフィッター寒澤氏に従事。一番弟子として様々なお直しに対応し、サルトオーダースーツも提案する。


「中年期のお客様で陥りがちなのが体型に合わない若者向けの細すぎフィット」

「お客様を見ていて今最も気になるのは30代半ば以降の方の過剰なタイトフィッティング。
この年代は体に贅肉がつき始め、また社内でも役職に就くなど、より落ち着いた装いを求められる転換期です。若いときに好んだ細身のスーツのままでは、どこか無理があり軽薄な印象になることも。適正なゆとりあるフィットに見直すことで、普段の動作にも余裕が生まれ、歳相応の落ち着きを感じさせられます」(森岡さん)

こんな症状に注意


□ お座敷に座ると腿回りがパツパツに。
□ 吊革につかまると二の腕の形が出る。
□ 座ったときにジャケットのボタンが全く留められない。




【5つのNG例:今、こんなフィットになっていませんか?】

<strong>余裕を損なう<span style='background-color:#f00'>タイトな肩回り</span></strong><br />「肩先から腕に下がって行くラインに大きな窪みがある場合は、ジャケットの肩幅が狭すぎる恐れがあります。<br />肩幅より腕の形が浮き出てしまい、肩が回らなそうな見た目になってしまっています」

余裕を損なうタイトな肩回り
「肩先から腕に下がって行くラインに大きな窪みがある場合は、ジャケットの肩幅が狭すぎる恐れがあります。
肩幅より腕の形が浮き出てしまい、肩が回らなそうな見た目になってしまっています」

<strong>知らぬ間に贅肉がつき<span style='background-color:#f00'>窮屈感ある後ろ姿に</span></strong><br />「太り始めたときに、意外と気付かないのが背中の贅肉。<br />手を前に出すと浮き上がる背の肉は窮屈な印象を与え、実際ちょっと物を取るときなどにも動きづらく、動作に余裕がなくなります」

知らぬ間に贅肉がつき窮屈感ある後ろ姿に
「太り始めたときに、意外と気付かないのが背中の贅肉。
手を前に出すと浮き上がる背の肉は窮屈な印象を与え、実際ちょっと物を取るときなどにも動きづらく、動作に余裕がなくなります」

<strong>ウエストシェイプの強調しすぎによる<span style='background-color:#f00'>X皺</span></strong><br />「よくシャープに見せるためにウエストを詰めたいというご要望をいただきます。<br />ですが、ウエストにX皺ができるほど絞るのは着こなしに無理があり、若作りしているようにも見えかねません」

ウエストシェイプの強調しすぎによるX皺
「よくシャープに見せるためにウエストを詰めたいというご要望をいただきます。
ですが、ウエストにX皺ができるほど絞るのは着こなしに無理があり、若作りしているようにも見えかねません」

<strong>お尻が強調される<span style='background-color:#f00'>浮き出たヒップライン</span></strong><br />「装いの印象に特に大きな影響を与えるのがパンツの穿き方。<br />お尻や腿裏の肉が浮くパンツを穿いている方がよくいらっしゃいますが、お尻が強調され無理して穿いているように見えてしまいます」

お尻が強調される浮き出たヒップライン
「装いの印象に特に大きな影響を与えるのがパンツの穿き方。
お尻や腿裏の肉が浮くパンツを穿いている方がよくいらっしゃいますが、お尻が強調され無理して穿いているように見えてしまいます」

<strong>美脚とは逆効果な<span style='background-color:#f00'>クリースが消えるほどの細パンツ</span></strong><br />「足を綺麗に見せようと細いパンツを穿く方がいますがそれは却って逆効果。<br />足がパツパツだと穿いていてすぐにクリースが取れてしまい、美しいパンツシルエットを損ないます」

美脚とは逆効果なクリースが消えるほどの細パンツ
「足を綺麗に見せようと細いパンツを穿く方がいますがそれは却って逆効果。
足がパツパツだと穿いていてすぐにクリースが取れてしまい、美しいパンツシルエットを損ないます」

<strong><span style='background-color:#f00'>肩から腕の滑らかなライン</span>を保ち余裕のある佇まいに</strong><br />「肩先から腕へ降りていくラインが滑らかなら、肩回りに適度なゆとりが保てます。<br />腕を回したときにも十分な可動域が確保されており、見た目にも窮屈感がなく佇まいに余裕があるように見せられます」

肩から腕の滑らかなラインを保ち余裕のある佇まいに
「肩先から腕へ降りていくラインが滑らかなら、肩回りに適度なゆとりが保てます。
腕を回したときにも十分な可動域が確保されており、見た目にも窮屈感がなく佇まいに余裕があるように見せられます」

<strong><span style='background-color:#f00'>抱き皺</span>が出る程度の動きやすさある背中回りにX皺</strong><br />「抱き皺はサイズが合っていないと出る皺と思われがちですが、実は程よく皺がある方が動きやすい適正フィットと言えます。<br />手を前に出したときに背中が突っ張らず、動きづらそうな印象を避けられます」

抱き皺が出る程度の動きやすさある背中回りにX皺
「抱き皺はサイズが合っていないと出る皺と思われがちですが、実は程よく皺がある方が動きやすい適正フィットと言えます。
手を前に出したときに背中が突っ張らず、動きづらそうな印象を避けられます」

<strong>タイトJKの<span style='background-color:#f00'>ドロップ差に+1〜2cm</span>で脱若者フィッティング</strong><br />「X皺が出ていたり、ウエストをシェイプしすぎていると感じたら、今のドロップ差に1〜2cmほどプラスになるように身幅を出してみましょう。<br />ウエストを絞り過ぎないことで貫禄のある装いを保てます」

タイトJKのドロップ差に+1〜2cmで脱若者フィッティング
「X皺が出ていたり、ウエストをシェイプしすぎていると感じたら、今のドロップ差に1〜2cmほどプラスになるように身幅を出してみましょう。
ウエストを絞り過ぎないことで貫禄のある装いを保てます」

<strong><span style='background-color:#f00'>プリーツパンツ</span>で腰回りにゆとりを持たせ歳相応の寛ぎ感を演出</strong><br />「腰回りがパツパツで座敷で会食の際などに緩慢に立ち座りするのは不恰好ですよね。<br />プリーツ入りパンツにすると動きやすさや寛ぎ感が格段に向上します。ディテールとしても大人の雰囲気が加わります」

プリーツパンツで腰回りにゆとりを持たせ歳相応の寛ぎ感を演出
「腰回りがパツパツで座敷で会食の際などに緩慢に立ち座りするのは不恰好ですよね。
プリーツ入りパンツにすると動きやすさや寛ぎ感が格段に向上します。ディテールとしても大人の雰囲気が加わります」

<strong><span style='background-color:#f00'>程良い渡り幅のパンツシルエット</span>でお尻の贅肉をカバー</strong><br />「お尻の形を隠すには、細いパンツでスリムに見せようとするより、パンツ自体のシルエットでカバーする方が効果的。<br />渡り幅をしっかりとることでパンツにお尻からきれいに落ちるラインを見せられます」

程良い渡り幅のパンツシルエットでお尻の贅肉をカバー
「お尻の形を隠すには、細いパンツでスリムに見せようとするより、パンツ自体のシルエットでカバーする方が効果的。
渡り幅をしっかりとることでパンツにお尻からきれいに落ちるラインを見せられます」

<strong>若者風の短丈ジャケットは軽率な印象になることも</strong><br />お尻が覗く短い着丈は、若者向けのジャケットに多いディテール。<br />30代の男性の極端な短丈は軽率な印象を与える。お尻まで隠れる十分な着丈を保ちたい。

若者風の短丈ジャケットは軽率な印象になることも
お尻が覗く短い着丈は、若者向けのジャケットに多いディテール。
30代の男性の極端な短丈は軽率な印象を与える。お尻まで隠れる十分な着丈を保ちたい。

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