ねっとりした乗り心地!? シトロエンから登場したブランド初のSUV「C5 エアクロス」

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柔らかさとしなやかさの極上タッチに官能性すら薫るシトロエンC5エアクロス

伝統の乗り味を継承したシトロエンブランド初のSUV

何か近頃のクルマは乗り心地がパサついているなぁ、と感じてしまう貴方は、一理あり。最近は輸入車に限らずハイエンドな新車には、俗に「アダプティブシャシーコントロール」と呼ばれる機能がよく備わっている。これはたいてい、足回りの固さや柔らかさを任意の数段階の中からドライバーに選ばせるもので、普段はノーマルかコンフォートで、高速道路でコーナーの連続する区間や山道ではスポーツといった具合だが、いつも走行状況に応じて即座に正しい設定を選べるとは限らない。

ふたつみっつ段差を越えたりコーナーを抜けてみて、まるで見当違いのフィールだったり帯に短し襷に長しを感じた後、これで仕方ないかと、ドライバーがいい聞かせるしかない乗り心地やハンドリングで、多機能なようで逆に失望させられる、そんな出来ばえのものも少なくないのだ。

シトロエン C5 エアクロス
シトロエンブランドとして初のSUVとなるC5 エアクロス。日本で発売されるのは2?ディーゼルエンジンを積んだ「SHINE(424万円)」と装備のグレードを上げた「SHINEナッパレザーパッケージ(460万円)」。

仕組みは基本的に電磁制御のエアサスペンションで、バルブを介してエアの充填量を増減しているのだが、そんなパサパサした乗り味に飽きたのなら、斬新なまでにねっとり、濃厚リキッド感に満ちた一台がある。それが今夏より日本に上陸する、シトロエンC5エアクロスだ。

シトロエンは元より乗り心地に独特の哲学を貫くメーカーだが、C5エアクロスでは「プログレッシブ・ハイドローリック・コンプレッション(PHC)」という機構を採用してきた。コイルスプリング&ダンパーによる普通のサスペンション構成だが、早い話がダンパーの筒の中にもうひとつダンパーを仕込んでいる。ダンパー・イン・ダンパー自体は今や珍しくないが、C5エアクロスが画期的なのは(フロント側のみだが)伸び・縮みの両方向にダンパー・イン・ダンパーを採用した点にある。

要は油圧によるクッションが二段構えに効いてくるので、ストロークが深くなるほど、もしくは伸び切りに近くなるほど、ググっと二次曲線的に追い込むように粘りが発揮される。いわば部品点数も重さも嵩む複雑なエアサスとは逆に、油圧ひとつの固定コンフィギュレーションで快適性からスポーツ走行までカバーする、という考え方だ。

シトロエン C5 エアクロス
インテリアはシート柄やドアの内張など、要所にシトロエンらしい個性的なデザインエッセンスが採用されている。もちろんトラフィックインフォメーションを始めとする多くの最新安全デバイスも備わっている。

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