【SPECIALインタビュー】中井貴一さんが撮影現場で見つけた”神託”にも似たものとは?

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久々の『好貴心』で、興味深いストーリーを展開してくださった中井貴一さんが、公開の主演コメディ映画『嘘八百』を巡る話の中で、「神様がいるとすれば、ここで『お前、見ておけや』と言われた気がする」と、聞き捨てならぬ言葉が! 撮影現場で中井さんが見つけた”神託”にも似たものとは?

中井貴一さん
「ラルフ ローレンのウインドウディスプレイって、シンプルなのに合わせ方がうまい。レディスも好きですね」と、お気に入りのラルフ ローレン パープル レーベルのスーツで表紙はシックに。このページでは、シンプルなインナーにムートンコート。「色も軽さもいい」と、ちょっと食指が動きそう?


コート27万5000円/エンメティ(インテレプレ) ニット4万円/クルチアーニ(クルチアーニ銀座店) パンツ3万8000円/インコテックス(エストネーション) 時計282万5000円/ヴァシュロン・コンスタンタン(ヴァシュロン・コンスタンタン) 傘3万8000円/フォックス・アンブレラ(ヴァルカナイズ・ロンドン) メガネ、リング〈中井さん私物〉

先輩から学ぶ、ゆとりある年の取り方とは?

——中井さんと佐々木蔵之介さんとのダブル主演映画『嘘八百』が、年明け早々に公開。極めてタイトなスケジュールで撮影されたとか?


中井:撮影期間16日でした。通常、だいたい1ヶ月はかけるんです。僕が若い頃の『ビルマの竪琴』なんて6ヶ月。それが3ヶ月になり、1ヶ月になり、ついに2週間(笑)。でもこの映画には、不思議とその期間がピッタリだったかもしれない。ゆっくり煮込んだほうがいい料理と、パッと作ったほうがいい料理があるように、これは火を通し過ぎないほうがいい料理だったような気がする。2月の寒い中、全員が必死になって、ひとつの目標に向かって進んだ。だから終わったあとに、これでよかったよな、と言える感じでしたね。


——中井さん演じる古物商・小池則夫が、佐々木蔵之介さん演じる、腕は立つのにくすぶっている陶芸家・野田佐輔とひょんなことで出会う。ある大物鑑定士に一杯食わされた腹いせに、二人が結託して”幻の利休の茶器”を仕立て、仕返しついでに一攫千金を狙うというコメディ。


中井:以前M.E.での連載『好貴心』でも書きましたが、「ブランドだからいいものだ」ではなくて、「いいものだったからブランドになった」わけでしょう。ブランドだから買うという価値観が先行してしまうことに恐怖感がある。利休の茶碗だからいいものだ、と思っていた二人のオヤジが、自分たちのブランドを立ち上げようぜ、っていう”出発の物語”でもあるんです。


——コメディの楽しさ、難しさは?


中井:コメディをやるときに、僕は絶対コメディをやろうとは思わないんです。デフォルメするところがあるとすれば、顔の表情ではなくて、相手との台詞の間合いの詰め方だったり。ズッコケてパーソナルに笑わせるのではなく、役者同士の空気感がおもしろく感じるかどうかが、大切だと思うんです。

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