「しっかり叩けるのにハードさは感じない」三菱ケミカル クロカゲ XD【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.14】

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プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目クラブやシャフトを試打計測。気になる性能を徹底レビュー!

MITSUBISHI CHEMICAL KUROKAGE XD

左のミスを消してくれるアスリート好み
初代「クロカゲ XT」よりもやさしく打てる

MITSUBISHI CHEMICAL KUROKAGE XD

MITSUBISHI CHEMICAL KUROKAGE XD


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ  今回も最新のシャフトを試打しますよ〜。三菱ケミカルから「クロカゲ XD」をお借りしてきました。クロカゲのシリーズとしては、「クロカゲ XT」、「クロカゲ XM」に続いて、これで三代目のモデルとなりますね。

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ 今年のマスターズでは、タイガー・ウッズとローリー・マキロイが三菱ケミカルのシャフトを使っていたことがギア好きの間では話題になっていました。今回試打するのは、そのモデルじゃないんですね。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 奥嶋プロ、あらかさまに残念そうな顔をするのはやめてください。彼らが使っていたのはアメリカでしか展開されていない「TENSEI」というシリーズ。今のところ、まだ日本では正式に販売されていません。そもそも、このクロカゲだって、もとはアメリカでしか展開されていなかったシリーズです。クロカゲはアメリカPGAツアーのトッププロたちが使用したことで話題になり、日本でも発売に至ったという経緯があります。ひょっとしたら「TENSEI」も三菱ケミカルのオフィシャルで正式に日本に入ってくるかも知れませんが、今は時期尚早ですね。メーカーにも、いろんな事情があるんです。

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ なるほど。そういうことでしたか。しかし、アメリカでも三菱レイヨンのシャフトは人気ですよね。ハイクオリティーかつ、製品精度が高いところがウケているようです。

MITSUBISHI CHEMICAL KUROKAGE XD
試打シャフトのスペックは、最近のトレンドにもなっている軽くて硬い仕様の50グラム台のXと、ポピュラーな60グラム台のSを用意


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試打ヘッドにはテーラーメイドの「M3 ドライバー」を使用。低スピン弾道が打てるヘッドと叩けるシャフトの組み合わせは、性能的にも相性がいい。「クロカゲ XD」は黒×白×グレーの配色となっているため、Mシリーズとのカラーマッチングも◎


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ ちなみに、2017年度のマスターズではセルヒオ・ガルシアがこの「クロカゲ XD」のプロトタイプを使用して、自身初のメジャーチャンピオンとなったそうですよ。では、奥嶋プロが好みそうな"軽硬"の50グラム台のフレックスXから、いつものようにヘッドスピード50m/sと40m/sで試打してください!

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ オッケ〜♪

ゴルフクラブ試打
奥嶋プロがヘッドスピード約50m/sで試打


ゴルフクラブ試打
奥嶋プロがヘッドスピード約40m/sで試打


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ この「クロカゲ XD」は、初代「クロカゲ XT」の後継モデルだと聞いているんですが、実際に打ってみてどうです?

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ 手元がググッとしなる"粘り系"のシャフトです。フィーリング的にはスチールシャフトのダイナミックゴールドのしなり感に似ていますね。ヘッドをボールに厚く当てることができるので、スピンも少なくなりました。でも、初代の「クロカゲ XT」とは少し違う部分もあります。ツルハラさんも打ってみて!

ゴルフクラブ試打
アマチュア代表、ツルハラがヘッドスピード約46m/sで試打


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 弾道が落ち着きますね〜。「クロカゲ XD」は安定感がバツグンです! 基本的には左へのミスを防いでくれて、フッカーでもしっかり叩いていけるシャフトだと思います。僕にはこの50グラム台のXがちょうど良さそう。Xでも手元のしなりが感じられてタイミングを取りやすいし、軽量なぶん振り抜き感がいい。ミート率も高かったです。

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ カーボンの素材が高品質だからだと思いますが、スイングに対する追従性が高いです。こういう手元がしなるタイプだと、少しミスするとヘッドが遅れて入ってきて右に飛びがちなんですが、「クロカゲ XD」はその心配がありません。最後に球をつかまえてくれるような動きがあります。僕も本当は"カルカタ"の50グラム台のXを使いたいけど、実際のところは60グラム台のXかTXになるかな〜。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ そうなの? どうして?

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ 普通に振っていると問題ありませんが、フルパワーでスイングしたときに、ねばり感よりも先端の走り感が出てきて、弾道が安定しなくなるんです。60グラム台のSでもそれを感じたので、フレックスを上げたほうが良さそうに感じました。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ あ、そういえば思い出した! 以前に試打会でRやSRを打ったときには、けっこう球がつかまったんですよ。軟らかいフレックスのモデルだと、球のつかまりの良さが出てくるシャフトなのかも知れません。

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ 球がつかまる味付けもしてあって、そのあたりが初代モデルの「クロカゲ XT」と違うところですね。ガチガチに硬くもないので、ヘッドスピード43m/sぐらいのゴルファーが60グラム台のSを打っても、ハードすぎるとは感じないと思いますよ。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 手元がしなるタイプなんだけど、「クロカゲ XT」ほど球が右に抜けないところが僕は気に入りました。重量帯とフレックスを選べば、わりと多くのゴルファーにマッチしそうなシャフトです。

試打した製品の情報はコチラ
三菱ケミカル公式サイト

奥嶋誠昭さん 奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市都筑区にあるヒルトップ横浜クラブ内にある「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、弾道計測器フライトスコープ、3DモーションキャプチャーGEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。
http://www.nobby-tech.co.jp/swinggear/

鶴原弘高さん 鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制サイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club



文/鶴原弘高

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